地価上昇率に一服感が出て、不動産価格が調整局面を迎えている今、J-REIT各社は、新たな物件取得を虎視眈々と狙っている。勝ち組といわれるJ-REITの特徴の一つに、質が高い物件を割安で購入しポートフォリオを構築してきた点を挙げることができる。価格上昇が顕著になる前段階、つまり景気低迷期から着実に物件を積み上げてきた。景気低迷期の物件は賃料が高くはないが、要求キャップレート ( 期待利回り ) は 4~5%あった。インカムゲイン狙いで長期投資を考えている投資家にとっては十分な利回りだ。景気回復局面では、賃料改定のときに増額改定を実現しやすい。
森トラスト総合リート投資法人はそうした高品質の割安物件で物件ポートフォリオを築いた 1社だ。運用会社の森トラスト・アセットマネジメントの堀野郷社長は、「 当社が抱えている物件で賃料が下がるようなものは 1件もない。売却をしなくても十分に配当が出せるようなポートフォリオも築けた 」 と話す。08年3月期末時点で全ての物件で含み益 ( 約320億円 ) が出ており、売却しても十分にキャピタルゲインを得ることができる。
依然として好調をキープしているオフィス...
森トラスト総合リート投資法人はそうした高品質の割安物件で物件ポートフォリオを築いた 1社だ。運用会社の森トラスト・アセットマネジメントの堀野郷社長は、「 当社が抱えている物件で賃料が下がるようなものは 1件もない。売却をしなくても十分に配当が出せるようなポートフォリオも築けた 」 と話す。08年3月期末時点で全ての物件で含み益 ( 約320億円 ) が出ており、売却しても十分にキャピタルゲインを得ることができる。
依然として好調をキープしているオフィス...
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