IMFによれば2019年の世界全体の実質成長率は3.3%と1月から下方修正、日本は1.0%と0.1%引き下げられましたが、米中貿易交渉、さらには日米貿易交渉の結果いかんによってはさらなる減速が予想されます。
とりわけ気になるのは日米貿易交渉ですが、このことに関し政府はあまりにも楽観視している節があります。
これまで日米の関係は日本が大幅な貿易黒字、米国が赤字というものでした。これは、自動車などを輸出することにより日本が得た黒字を、米国債をはじめとする米金融市場に還流する、といった、いわばバーター取引で成立してきたものと思われます。
しかしトランプ政権は、世界からの「 軍の撤退 」と同時に「 米ドルの引き上げ 」を意図しているのは明白です。だからこそ、表向きにはFRB( 連邦準備制度理事会 )の高金利政策に表向きは文句を言いながらも容認しているのではないでしょうか。
対日的なトランプの姿勢は明確で「 貿易赤字の解消 」。つまり、まずは「 農畜産品の輸入 」「 自動車など輸出制限 」を、関税を通じて行うこと。そして何より「 円高ドル安 」への誘導です。
これは結果として強烈な円高、そしてバブル経済を...
とりわけ気になるのは日米貿易交渉ですが、このことに関し政府はあまりにも楽観視している節があります。
これまで日米の関係は日本が大幅な貿易黒字、米国が赤字というものでした。これは、自動車などを輸出することにより日本が得た黒字を、米国債をはじめとする米金融市場に還流する、といった、いわばバーター取引で成立してきたものと思われます。
しかしトランプ政権は、世界からの「 軍の撤退 」と同時に「 米ドルの引き上げ 」を意図しているのは明白です。だからこそ、表向きにはFRB( 連邦準備制度理事会 )の高金利政策に表向きは文句を言いながらも容認しているのではないでしょうか。
対日的なトランプの姿勢は明確で「 貿易赤字の解消 」。つまり、まずは「 農畜産品の輸入 」「 自動車など輸出制限 」を、関税を通じて行うこと。そして何より「 円高ドル安 」への誘導です。
これは結果として強烈な円高、そしてバブル経済を...
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