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日本の不動産市場はEU危機で大きな転換点へ

長嶋修さん_画像 長嶋修さん 第82話 著者のプロフィールを見る

2012/1/27 掲載

EU、アメリカ、日本などの先進国経済が大きな過渡期に入ると同時に、BRICSやアジア諸国などが台頭することによって、世界経済に、これまでにない大きな変化が起き始めていることは、みなさんご承知のとおりです。

EU危機のスタートは、米国発のリーマンショックでした。
1971年のニクソンショック( 金とドルの兌換停止 )でドルを裏付けなく発行できるようになり、1985年の金融自由化による債権金融の発達では、新たな錬金術とも言えるほど直接金融のボリュームが大きくなり、この流れの中から金融派生商品が誕生しました。

ITバブルの後の住宅バブルでは住宅債権を加工した「 CDS( クレジット・デフォルト・スワップ ) 」といった、とんでもない、ジョージソロスに言わせれば「 金融核爆弾 」、ウォーレン・バフェットの言う「 金融時限爆弾 」ともいえる商品が生まれています。

このあたりの仕組みはかんたんにいえばこんな感じです。
まず住宅ローン債権をたくさんかき集めます。これを、金融工学を使って切り分けて債権として販売します。

この際の裏付けとなるのはスタンダード・アンド・プアーズ( S&P )やムーディーズ・インベスタ...

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プロフィール

長嶋修さん

長嶋修さんながしまおさむ

不動産コンサルタント
さくら事務所 会長

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経歴
  • 不動産デベロッパーで支店長として幅広く不動産売買業務全般を経験後、1999年に業界初の個人向け不動産コンサルティング会社である、不動産の達人 株式会社さくら事務所を設立、現会長。

    以降、様々な活動を通して“第三者性を堅持した個人向け不動産コンサルタント”第一人者としての地位を築く。国土交通省・経済産業省などの委員も歴任。

    2008年4月、ホームインスペクション(住宅診断)の普及・公認資格制度をめざし、NPO法人日本ホームインスペクターズ協会を設立、初代理事長に就任。

    また、TV等メディア出演 、講演、出版・執筆活動等でも活躍中。

    現在、「東洋経済オンライン」、「Forbes JAPAN WEB」等で連載コラムを執筆中。業界・政策提言や社会問題全般にも言及。

    主な著書に、『空き家が蝕む日本』(ポプラ社)、『不動産格差』(日本経済新聞社)、『5年後に笑う不動産』(ビジネス社)等。

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