今年も既に7カ月が過ぎました。ほとんどの銀行は3月末決算です。では4月初めから新年度の融資方針が決まっているかといえば、そうではありません。株主総会とその後の取締役会で、その年度の経営方針が本決まりになることが多いです。
7月ぐらいになると、各支店にノルマが通達され、本格的に営業し始めます。2021年度は、どのような不動産投資向け融資方針になるでしょうか。今回は、今現在の状況とコロナ禍に影響されている融資動向を俯瞰してみたいと思います。
ついには、今年3月にシェアハウスオーナーから委任を受けた被害弁護団が、シェアハウスを代物弁済し、借入債務を解消するという前代未聞の合意をスルガ銀行から勝ち取りました。
スルガ銀行の第三者委員会がエビデンス改ざんや偽造に多くの幹部を含む行員が関与していた事実を公...
7月ぐらいになると、各支店にノルマが通達され、本格的に営業し始めます。2021年度は、どのような不動産投資向け融資方針になるでしょうか。今回は、今現在の状況とコロナ禍に影響されている融資動向を俯瞰してみたいと思います。
■ スルガ銀行と不動産投資家との争いの影響
ここ数年、不動産融資過熱に対する監督官庁による引き締めがありました。また「 かぼちゃの馬車 」等のサブリースシェアハウスの破綻、エビデンス改ざんや二重売買契約等による不正融資など、不動産融資を取り巻く金融環境は荒れに荒れ、大家向け新規の融資が厳しくなりました。ついには、今年3月にシェアハウスオーナーから委任を受けた被害弁護団が、シェアハウスを代物弁済し、借入債務を解消するという前代未聞の合意をスルガ銀行から勝ち取りました。
スルガ銀行の第三者委員会がエビデンス改ざんや偽造に多くの幹部を含む行員が関与していた事実を公...
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