定期的に競売セミナーを開催し、日々、競売の相談を受けているドクターKである。今回、競売で公開されていた一棟マンションの競売事例をご紹介する。
紹介する物件は、北関東の市町村にある一棟マンションである。裁判所から公開された資料では、築24年の鉄筋コンクリートの一棟マンションである。外観を見る限り、頑丈そうなマンションに見える。このマンションの立地は駅から約4km離れているが、この地域は車社会の街であり、建物の前には駐車場もある。
部屋は全6室、2室が賃貸中であり、4室が空室である。募集を行えば、賃貸契約まで辿りつけるだろう。競売物件の中には、債務者が賃貸募集や賃貸管理を怠り、空室や部屋が汚い物件が多い。そのような物件に対して、どのくらいで落札されるのか?利回りはどれくらい得られるのか?ご参考を頂けたらと思う。
1.物件概要
(1) 所在地
物件の所在地は、北関東の県庁所在地がある市町村である。人口は約30万人であり、東京から約100kmのところに位置している。最寄りの駅には新幹線も停車する。2011年の東日本大震災では、この市町村では震度6弱を記録した。放射線量を気にする方もいるかもしれないが、
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