物価上昇が急激に押し寄せており、身近な生活にまで影響が出始めている。長年のデフレマインドが続いてきた日本において、賃金が上昇もしないのに物価が上昇し続けることは、今まで以上に財布の紐が固くなる。
食料品、燃料、生活用品、そして建築コスト。あらゆるものが価格上昇を続ける中、大家としては、次は「家賃」と思いたいところであるが、ただでさえ空室が増えている昨今では、なかなか市場の反応は鈍い。
建築コストばかりが上がり続け、家賃が上がらない。これでは利回りが下がる一方である。さらに世界情勢の不安や、地域経済の悪化、度重なる災害など、不動産投資における不確実性は高まる。
このような状況下においては、不動産投資における「家賃設定」が非常に重要となる。
家賃設定は、計画段階から入居に至るまで、本来は変わってはいけないものであるが、これだけ状況が不安定であれば、計画段階での慎重さが重要となる。
ステージで変わる
3つの家賃
■計画家賃
まず、新築の事業計画の段階で決められる「計画家賃」がある。木造であれば半年から1年後。鉄筋コンクリート造や鉄骨造では、1年半~2年程度先を見越した事業計画時点での将来を見越した家賃設定の
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