賃貸住宅物件に掛ける火災保険をカスタマイズするには、特約をどう選ぶかということも重要なポイントだ。なぜなら、住宅用火災保険商品は、すべての住宅建物に対応できるように作られている汎用商品だからだ。その火災保険をいかに賃貸物件に適したものにするかは、付帯する特約によって大きく左右される。
賃貸物件専用の特約は、その性質上独立した別の保険商品として単独で契約することも可能だが、それ以外の汎用特約は一部を除き単独で契約することができない。よって保険商品選びと平行して同時に選択しなければならない。つまり、順序でいえばこの作業の方が先になる。
数ある汎用特約の中から、賃貸経営に必要な特約を見つけ出すことは、賃貸住宅物件用の火災保険を組み立てる上でとても重要なことなのだ。
今回は「特約」の選び方について解説したいと思う。
・意外と少ない「賃貸物件専用特約」
住宅用火災保険に付帯可能な「特約」は、保険商品による違いはあるものの、それぞれ数十種類といわれる。その内賃貸用建物専用の特約は、各社ともわずか3~4種類しかない。
つまり賃貸住宅物件にふさわしい火災保険を作り上げるには、それら専用特約を吟味するだけではなく、
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執筆:
(さいとうしんじ)