各地域における空き家問題解決に関してのリサーチを進めていく中でわかってきた、地方と都市部との課題の違い、またかかわる人々それぞれの求める解決、そしてそれら全体の問題認識について今回はまとめてみる。
国交省・住宅市場を活用した空き家モデル事業について
空き家を資源として考える
令和3年度、および4年度と、国土交通省が公募をしていた「住宅市場を拡張した空き家対策モデル事業」というプロジェクトがある。
「全国における空き家対策を加速化するため、空き家対策の執行体制の整備が必要な自治体における専門家等と連携した相談窓口の整備等を行う取組、民間事業者が空き家の発生防止等の抜本的対策に取組むモデル的な取組について支援を行い、その成果の全国への展開を図る。」
という主旨で進められたこの事業では、主に
1)空き家に関する相談窓口等の民間連携支援、
2)住宅市場を活用した空き家に係る課題の解決、
そして今年度は
3)ポストコロナ時代を見据えて顕在化した新たなニーズに対応した総合的・特徴的な取組を行う事業
という内容で全国から70前後のプロジェクトが選定されている。
1)の事業の多くは地域に根差し、必ずしも専門家が常駐して
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