増え続けていく国内の空き家
社会資源としても“もったいない”
何度も目にしたことのある情報だろうが、総務省の「平成25年土地・家屋統計調査」によると、2013年時点における国内の空き家の総数は820万戸、20年前の1983年に比べると1.8倍に増加。その内の52.4%が賃貸用住宅という結果だった。
同調査は5年毎にデータが更新されるので、今年公表予定の最新の調査では、さらに空き家は増えることが予想されている。
ご存知の通り、国内住宅供給のうち、およそ90%は新築物件。しかも、日本では持ち家率がおよそ7割と高い水準を示しているが、近年はライフスタイルの変化もあってか、賃貸需要が高まり、供給される物件も賃貸用が増えている。日本人の新築志向が変わらない限り、築古の賃貸空き家は右肩上がりを続けるだけだ。
もちろん、こういった状況に対して、国や自治体は対策を講じ始めている。空き家バンクの設置、売買や賃借のマッチングを通じ空き家の有効活用を促進していて、住居としてだけではく、地域のコミュニティ拠点や福祉施設、シェアオフィス、シェアハウスなどとして使われるケースもあるようだ。
例えば、岩手県釜石市と住宅情報サ
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