「不動産賃貸業は地場産業である」と言われているが、実際に仲介業者や客付業者のチーム作りなどにおいて、エリアを絞る事によるメリットは大きい。
所謂「ドミナント戦略」の優位性であるが、これは融資攻略でも当てはまる。むしろ普通のサラリーマンが融資審査を突破するためにはドミナント戦略をいかに活用するかが鍵となることも多い。
では「ドミナント戦略による融資の優位性」とは具体的に何を指すのか?
今日はこの内容について解説していきたい。
1.エリア外物件の所有が引き起こす信用毀損を回避出来る
ドミナントによるメリットの一つ目は、銀行のバランスシート判断に関する内容だ。
不動産投資家が土地勘の無いエリアを把握するのが難しいように、銀行もエリア外の物件についての評価査定は難しいことが多い。
多くの銀行は不動産の担保評価に際して現地調査班がいるが、あまりに遠い物件の場合、物理的にこの調査が行えない。かといって路線価等で判断するのみだと正確性に欠けるため、エリア外の物件については正しい評価が出来ないことが多い。
その際、銀行は「分からないものは評価しない」と保守的な判断を行う事が多いので、エリア外の物件は評価減(または評価
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執筆:
(はんざわおおや)