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埼玉県中央区・南与野駅周辺で土地区画整理事業進行中。駅西口には新商業施設が今春オープン予定

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2024/03/13 配信

Kaya-Machi
新商業施設「Kaya-Machi」の完成イメージ図。長屋建ての商業施設ではなく、個々に独立した建物で形成されている点が印象的だ。

南与野駅の概略

埼玉県にある、JR埼京線 南与野駅の西口で新しい商業施設の開発が進んでいる。各ターミナル駅から南与野駅への所要時間は以下の通りだ。

大宮駅から南へ3駅目、所要時間は7分。
赤羽駅から北へ8駅目、所要時間は20分前後。
池袋駅から北へ11駅目、所要時間は30分前後。

南与野駅の2022年度1日平均乗降客数は17,428人で、横浜から大船までをつなぐJR根岸線沿線駅とほぼ同程度になっている。

南与野駅
南与野駅の外観。千葉で運行するJR京葉線などにも、このような高架下の駅がある。郊外型の駅といったところだろうか。

また、地理的に南与野駅は浦和駅の北西に位置しており、浦和駅からの所要時間は車で10分程度。そのほか、埼玉大学の最寄り駅となっているのが特徴的だ。

駅はさいたま市中央区に入っており、2023年4月時点における中央区の人口は103,151人。

なお、中央区は南与野駅から見て主に北へ広がっている。南与野駅の西口側はさいたま市桜区に入っており、桜区の人口は2023年4月時点で96,160人だ。

南与野駅の東側には幹線道路の国道17号線が南北に通っているほか、東西には国道463号線(埼大通り)が通っており、車でのアクセスも良好と言えるだろう。

南与野駅西口の土地区画整理事業

さいたま市は市の総合振興計画として「さいたま輝く未来と希望のまちプラン」を策定しており、南与野駅が入っている中央区を「都市化が進んでおり、利便性の高いエリア」と位置付けている。

彩の国さいたま芸術劇場と与野公園
さいたま市が作成したパンフレットに掲載されている、中央区の公益施設。どちらも南与野駅から見て北側にあり、中央区は北側の方が都市開発が進んでいるような印象だ。

※引用:さいたま市

今後については、交通利便性の向上・生活圏域の拡大によって既存商店街の活力が失われている一面もあるため、地域の均衡ある発展が必要と考えている。

今後のまちづくりのポイントとしていくつかの内容が記載されているが、その中でも注目すべき方針は2つある。

  • 埼京線沿線の未利用地や道路空間等を有効活用した、新たな空間の形成
  • 活気ある商店街と地域社会を支える産業の活性化

上記の方針を実現するための方策として、南与野駅の西口で土地区画整理事業が進行中だ。

対象地は南与野駅西口の駅前エリアで、その面積は約14.7ヘクタール。事業期間は1995年から2028年まで。計画人口は約1,600人とされている。

事業の方針として提示されているのは以下の2点など。

  • 地元住民の生活の中心となる、地域拠点としての商業・サービス機能等の集積を進め、快適な都市空間の形成を図る。
  • 鈴谷西公園を憩いの場、災害時避難場所等の機能を備えた都市型公園として配置する。

外から人を呼び込むというよりも、地元住民の方を向いた事業としての色合いが濃いように思われる。

土地区画整理事業は複数の街区に分けて進んでいるが、そのうちの1街区でJRグループが開発を進めているのが、地域密着の商業施設「Kaya-Machi(かやまち)だ。

南与野駅西口の北側徒歩約3分の位置で建設されており、JRの線路と国道463号線(埼大通り)に挟まれた立地となっている。

Kaya-Machiの位置図
Kaya-Machiの位置図。駅西口を出てすぐの場所だ。

商業施設のコンセプトは「地域の魅力を集め活性化する新たなマーケット」。

第一期と第二期に分けて開発が進んでおり、第一期は今春にオープンする予定だ。

なお、第一期の入居テナントも発表されており、居酒屋や喫茶店などが入ることが分かっている。

商業建物以外にも地域コミュニティの場として広場が設けられ、申込制でワークショップの開催やキッチンカーの出店などができるようになる。

Kaya-Machiの敷地配置図
広場はエリアのちょうど真ん中に位置する形で設けられる。

土地区画整理事業全体の進捗としては、すでに鈴谷西公園と駅前広場などが完成している状況であり、Kaya-Machiのオープンは公園等に続く事業の進捗となる。

どちらかというと東の浦和駅周辺などが耳目を集めており、南与野駅の周辺エリアは、投資対象として単体で目立つエリアではない。

しかし、見方を変えれば競争がそれほど激しいエリアではないので、土地区画整理事業の進捗を契機として、目を向けてみるのも良いのではないだろうか。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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