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静岡県・掛川市で「ミソラタウン掛川」オープン。農業都市掛川の生活利便性向上に期待

都市計画・再開発(地域情報)/名古屋/東海 ニュース

2023/07/13 配信

ミソラタウン掛川外観イメージ図
ミソラタウン掛川の外観イメージ図。郊外でよく見かける商業施設という感じだ。

※引用:フジ都市開発

掛川市は今年の大河ドラマの舞台

デベロッパーのフジ都市開発は、静岡県の掛川市で商業施設の「ミソラタウン掛川」をオープンした。

掛川市は静岡県の中でも西寄りのエリアに位置する都市だ。工業都市の浜松市やJリーグのジュビロ磐田が本拠地とする磐田市などと近い位置にある。

掛川市位置図
掛川には東海道新幹線が通っており、静岡駅の次の停車駅が掛川駅だ。所要時間は13分。

※引用:掛川市

今年の大河ドラマは徳川家康を取り上げるものだが、徳川家康はもともと愛知県・静岡県の方で活躍した武士だったこともあり、掛川市も家康ゆかりの土地として紹介されている。

劇中に登場する掛川城と高天神城(たかてんじんじょう)については掛川市がオリジナルのパンフレットを作る力の入れようで、観光地としてアピールしているところだ。

掛川城
掛川城の外観。大河ドラマの舞台となっている中では、掛川市が持つ重要な観光資源だ。掛川駅から徒歩10分とアクセスも良い。

浜松市や磐田市が工業都市であるのに対して、掛川市はお茶を中心とした農業の都市となっている。

掛川茶は「茶草葉農法(ちゃぐさばのうほう)」と呼ばれるやり方で栽培されており、茶草場農法は2013年に世界農業遺産として認定された。

また、掛川市が発表した資料を参照すると、掛川市におけるお茶の産出額は31億円とされており、お茶は掛川市の経済を支えていると言っていいだろう。

その他の特産品はトマト・イチゴ・メロン・自然薯(じねんじょ)など。

海側が平地になっていて天神川も利用できる浜松市や磐田市では工業が発達する土壌があったものの、掛川市の市街地から海までの間には山を挟む形となっている。

掛川市
自然豊かな環境を利用して、掛川市は山をアウトドアスポットとしてもアピールしている。

※引用:掛川市

山があるおかげで海から市街地までの間に大型道路も整備されていない。浜松市などと比較すると、掛川市は環境的に工業が発達しやすい状況に無かったと言えるだろう。その代わりに農業が発達したというわけだ。

掛川市の人口は2023年5月末時点で110,749人。多くの地方都市と同様に、掛川市の人口は直近10年間で減少傾向にある。

2014年3月と2023年3月の人口を比較すると、約1.78%減少している状況だ。

一方で世帯数推移を見ると、これも多くの地方都市と同様に世帯数は順調に増加している。掛川市ではただ単に人口が減っているというよりも、少人数世帯が増えていると言えるだろう。

掛川市の世帯数推移
掛川市の世帯数は10年間で約5,400世帯増えており、10年間の増加率は約13.05%となる。

※参照:掛川市

なお、掛川市の人口を首都圏の都市と比較すると、千葉県鎌ヶ谷市とほぼ同程度だ。鎌ヶ谷市は船橋・松戸・柏に囲まれたエリアで、東京都心から電車で1時間弱の距離にある。

コンセプトは「ワンストップで毎日がもっと便利に」

冒頭に紹介したミソラタウン掛川は、掛川駅から車で6分の場所にオープンした。施設の敷地面積は約23,347㎡で、店舗数は11。

市街地から歩くと遠い立地となるためか、敷地の大半は駐車場となっており、敷設されている駐車場台数は293台分と多い。

ミソラタウン掛川外観イメージ図
ミソラタウン掛川の外観イメージ図。お店は3棟に分かれていて、それぞれ1~2階建てとなるようだ。

※引用:フジ都市開発

フジ都市開発が発表したプレスリリースを見ると、コンセプトは「ワンストップで毎日がもっと便利に」となっており、地域住民の生活に密着した店舗を集めていることがわかる。

ミソラタウン掛川の店舗一覧
ミソラタウン掛川の店舗一覧。こういった商業施設に多いユニクロやABC-MARTなどは入っていない。

※引用:フジ都市開発

店舗数は決して多くないが、スーパー・生活雑貨店・ファッション店舗と確かに一通りの買い物が済むようになっている。

ユニクロなどではなく西松屋が入っているところを見ると、どちらかというと、子育て世帯などがターゲットになっているのだろう。車でないと行きにくいような立地を鑑みると、妥当なターゲットのようにも思える。

コンセプトの通り、地域住民の生活利便性向上に寄与することを期待したいところだ。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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