不動産価格は高止まりが続き売り買い双方の目線は依然として開きがある。そうした状況下にあるものの、外国人、特にアジア系投資家の参入は衰えていないようだ。
例年より早く秋風を感じるようになった9月早々に3人の台湾人が来日した。陳(チン)さん、江(コウ)さん、林(リン)さん。
来日した3人に、半日同行してみた。3人は、いずれも50代半ばに差しかかる年齢の会社経営者である。手元資金を海外に分散して運用する先の一つとして、東京のマンションを買い付けた。安定した賃料収入を得るのが目的だとしながらも、東京の不動産の資産性に対する評価は非常に高いのが印象的だった。
物件ツアーは新築と中古をそれぞれ巡った。まずは、日本で台湾人向けに物件紹介を行う会社のアテンドを受けて千代田区平河町にある総戸数50~100戸未満の分譲マンションを下見。専有面積が72㎡の2LDKは築3年半ほど。売り値は1億3000万円を超える。だが、高級感のあるしつらえとセキュリティの高さに3人は強い興味を示した。
陳さんは、台北市内で日本
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