不動産マーケットを見ると、アベノミクスの発動と日銀の大規模金融緩和をきっかけに、リーマン・ショック後の落ち込みから回復した。歴史的な低金利を受けた投資マネーが流入し地価が高騰する地域も出てきた。
特に2016年2月のマイナス金利の導入は、借り入れが多額に上る大手不動会社などにメリットがあると好感され、不動産各社の株価が上昇した。
ただ、東京オリンピックという大イベントを3年後に控えているとはいえ、すでに不動産市場はピークに達しており、そろそろ調整局面を迎えるのではとの声も出始めている。
そうした中で不動産株の賞味期限は過ぎたのか。現在、保有している不動産株がある場合は売却に動くべきか。もしくは、東京五輪を目前にして不動産株への投資妙味はまだ残っているのか。不動産株の現状と見通しについて考えてみた。業界を代表する三井不動産と三菱地所の株価は、8月9日前場終値でそれぞれ2438円と1958円だった。三菱地所は1953.5円と年初来安値を前場中に更新。翌10日の両社の終値は、三井不動産が2460円、三菱地所1958円だった。この1ヶ月間を見ると三井不動産が2500円前後、三菱地所が2000円程度で
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