マンションリサーチでは、独自の指標を用いて中古マンション価格のトレンドを予測している。同レポートでは、2023年3月までの次のエリアの価格推移・在庫数・在庫回転率※・価格改定数※から、今後の中古マンション価格を考察。次のような兆候がみられた。
■対象エリア
東京都23区→ 短中期的には高騰維持も最も価格下落の懸念が高い
神奈川県横浜市→ 緩やかな高騰もしくは高止まり
神奈川県川崎市→ 緩やかな高騰もしくは高止まり
埼玉県さいたま市→ 緩やかな高騰もしくは高止まり
千葉県千葉市→ 緩やかな高騰もしくは高止まり
※サンプルデータ:50m2以上の中古マンション
■考察
一都三県都市圏の中古マンションは、いずれのエリアも在庫数が増加している中、販売戸数は減少傾向に。需要と供給の観点で見れば、価格下落の圧力が働いているといえるだろう。しかし、価格はいずれも横ばい基調にあるものの高い水準で推移。これは、コロナ禍以降の売主側の強気な取引姿勢が大きく作用しているものと考えられる。
在庫数の増加に伴い、このような強気な取引姿勢は軟化しつつあるが、東京都23区だけでは依然として価格改定数が少なく、売主側の強気な姿勢が続いてい
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