マンションリサーチでは、独自のデータを含めたさまざまな指標から中古マンション市場を観察している。
今回のレポートでは、中古マンションの新規登録価格・成約価格に日経平均株価を加えた推移を見ていき、売主の「姿勢」の変化に迫っている。
■要約
販売期間の長期化は、流動性の低下を示している。それにも関わらず、新規登録価格と成約価格の差はなくなりつつあり、売主の「強気」の姿勢が伺える。新規登録価格と成約価格の差の狭まりは、日平均株価の上昇と強い相関がある。
日経平均株価の上昇トレンドを描いている今、中古マンションの売主の強気の姿勢も継続するものと考えられる。
■2023年6月「新規売出価格」と「成約価格」の差がほぼゼロに
上記のグラフは首都圏(一都三県)青の棒線が平均成約平米単価、オレンジの棒線が平均新規売出平米単価を表している。
一般的に、中古マンションは新規売出価格から一定程度、値を下げて成約に至る。これは、売り出してみてからの反響を見て売主が値下げしたり、買主による値引き交渉に売主が応じたりするためだ。
しかし、東日本不動産流通機構が発表したマーケットレポートによれば
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