不動産業界のDXに取り組む株式会社いえらぶGROUPは、エンドユーザー1,184名に対し実施した「情報収集の習慣に関する調査」の結果を発表した。
1. Z世代の情報源はどこ?SNSがテレビと3ポイント差に迫る、ラジオも復権!
Z世代への「普段どこでニュースを見ますか?」という質問に対して、SNSを情報源とするとの回答が68.2%であり、テレビ(71.6%)との差は3.4ポイントだった。インターネットのニュースサイトとの差も0.4ポイントと、ほぼ同率になっており、SNSの台頭が見て取れる。
また、Z世代とシニア世代では情報源に大きな違いがある(※1)。
Z世代の方が多い情報源としては、SNS(Z世代68.2% / シニア世代11.8%)、ラジオ(Z世代26.8% / シニア世代13.0%)が挙げられる。
ラジオはタイパを重視する若者に「ながら視聴」できる点が好まれており、Z世代で高い割合を示したと推測される。
シニア世代の方が高いのは、テレビ(Z世代71.6% / シニア世代92.5%)、新聞(Z世代36.7% / シニア世代49.7%)であり、若者と比べマスメディアから情報を得ていることが分かる。
2. 法改正に精通する層、情報源の1位はテレビではなくインターネットのニュースサイト
全回答者の中から、不動産登記法の改正による「不動産の相続登記の義務化」と住民基本台帳法の改正による「マイナポータルを通じたオンライン転出手続き」、どちらも「知っている」と回答した人に限定し分析した。
2つの法改正を知っていると回答したエンドユーザーの中で一番多い情報源は、インターネットのニュースサイト(90.0%)だった。全ての手段が半数を超えているが、ラジオ、SNSについては半数以下となる世代もあり情報源の多様化が見られる。
3. Z世代の住まい探しではSNSが主力、スマホからの情報収集に世代差
今回の調査で、SNSはZ世代の主要な情報源になっていることが分かった。住まい探しにも同じ傾向があり、同社が2023年7月に実施した住まいの探し方に関する調査では、Z世代が「今後使いたい住まい探しの情報収集の方法」の1位はSNS(38.6%)だった。
住まい探しで使った情報収集の方法では、Z世代の1位がポータルサイト(77.8%)、2位がSNS(39.5%)だった。シニア世代も1位は変わらずポータルサイト(58.1%)、2位がホームページ(51.6%)であり、どちらの世代でもインターネットを活用していることが分かる。
SNS利用の差は、いわゆる「デジタルディバイド」(※2)より、スマホが中心となるサービスを活用できていない「スマホディバイド」の可能性を示唆している。2022年の情報通信白書においては60歳以上の25.7%、70歳以上の57.8%がスマホなどのデバイスを利用できていない、と回答した。
渋谷区など各自治体が取り組む「スマートフォン操作の認知啓発事業」の成果が期待される(※3)。
■調査概要
調査期間:2024年2月2日(金)~2月12日(月)
調査機関:自社調査
調査対象:「いえらぶポータル」利用ユーザーや同社SNSフォロワーなど
有効回答:エンドユーザー 1,184名
調査手法:インターネット調査
◎「情報収集の習慣に関する調査」詳細データ
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健美家編集部