第28話 
基礎工事 〜 基礎の高さの3つの効能 〜 ( 32 )

前回は世田谷のアパートの地鎮祭と近隣との付き合い方を振り返りました。
今回は、基礎工事の様子をおさらいします。

まずは土地を購入し、解体を終えた更地の状態です。
この更地の時にも、不動産投資の王道の現場見学会を行いました。

更地

この土地のメリットは、四方が塀で囲まれていたため、外構費用を抑えられたこと。
以前は一戸建ての民家で、そこで使用されていた万年塀をそのまま活用しています。

塀があるためでしょうか?更地の状態では、土地がすごく狭く感じましたね。

しかし建築士さんの一言は
「 更地ではとても小さな土地に見えるけど、予想以上に大きな建物が建つよ。 」
とのことでした。

この更地にて建築図面を公開し、設計士の説明を聞く、現場見学会が行われました。
雨上がりで、地面が緩んでいましたが皆さん熱心です。

この体験は、その後に土地探しをする上で役立ちましたね。
更地でどのような物件が建つかを想像できる人と、想像できない人とでは、
その土地の買い付けの決意とタイミングに差が出ることは間違いないですから。

例えば

  1. 狭いから 4世帯分が建たないので検討しない。と考える人
  2. 狭くても 2世帯分と割り切り、まず建築コストを下げる。更に 2世帯ならば広い部屋になるからその分家賃が高く設定でき、効率が良くなるかもしれないと検討する人。

上記の2人をくらべると、投資の検討範囲が異なり、
良い土地情報をものにする確率も大きな差になります。

次の写真は基礎配筋後の現場見学会の様子です。

基礎配筋

隅々まで、鉄筋が配置されています。
この段階でしか見られない状態です。
コンクリートの立ち上がり部分に配筋されているだけでなく、地面一面に鉄筋が張り巡らされています。

この土地では、地盤改良は必要なく、『 ベタ基礎 』 のみでした。
つまり、一面の板が建物を支えるようなものです。
この一枚板 ( すみません素人の言葉です ) が傾いてしまったり、
割れてしまったりした時は、同時に建物が傾く時なのですね。
そんな恐ろしいことが無いように、地面の配筋には、気を使ってもらっています。

また、職人さんいわく、「 配筋を覆うコンクリートの厚さが大事。 」 との事です。
写真では見づらいのですが、この配筋時に、ところどころにコンクリートの厚みを
調整するプラスチックのストッパーが設置されていました。

もう一つの注目点は、『 深さ 』 です。
深さにより、結果として建物の床下の空間が確保されます。

同じ時期には不動産投資の王道の 「 建てる会 」 に加え、「 オンリーワン勉強会 」
も発足していて、こちらの勉強会会員さんが多数参加していました。

面白いことに、この時の質問は 「 土地はいくらでしたか? 」
「 どのように土地を探しましたか? 」 などが多かったのですね。

ちなみに土地は、ネットで見つけた不動産業者さんを直接訪問して、紹介してもらったものです。 ( まさに、足で探し、業者さんに信頼してもらい、良い情報を紹介してもらったという事例です。 )

ところで、基礎配筋を、ここまでまじまじと見る大人たちも面白い光景ですね。
( みんな必死です。私はというと実は、
「 ここまで公開して空室になったらどうしようか 」 との心配もありましたね。 )

さて次は、基礎の立ち上がり後です。

基礎

基礎の深さを感じることが出来ます。基礎の深さの効能を 3つあげます。

1. メンテナンス性
これは、数十年後、『 建物をメンテナンスする時 』 に人が入って作業が出来るというとても有効な空間になります。
2. 木造の腐食対策
また、この空間があることで、基礎の部分に、空気の流れ ( 通風 ) ができ、湿気がたまらず、じめじめさせない。 『 木造建物の弱点は木の腐り 』 ですから、乾燥した基礎の状態は建物の長期維持にとって大事なことです。 これは基礎がただ高いだけでは意味がありません。 通風に優れることが大事ですから、基礎の立ち上がりには、風の通り道が必要です。 今回、上等前に、基礎の上には、基礎パッキンという樹脂を基礎一面 ( 全部 ) に設置しています。
3. シロアリ対策
さらに、湿気は 『 シロアリにとって心地よい住処 』 となりますから、乾燥した基礎はシロアリ対策になります。

そして、コンクリート立ち上がり後のもう一つのポイントは、基礎上部にところどころあるアンカーボルトです。 この金具により、建物が基礎に固定されるわけですね。

シンプルな基礎ですが、この時のコンクリートは艶々しているようでした。
私の気持ちとしては 「 今後どのように建物が出来上がるのだろうか 」 との
期待感に満ちている時でした。

いよいよ次回は、『 上棟 』 です。
狭小地、そして路地が狭い地区でのお話しになります。
敷地延長の土地で、アパートを建築する時の苦労の山場です。 ( お楽しみに。 )



不動産投資の収益物件

2009年2月18日掲載

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