第1話 
競売で夢のマイホーム ( 33 )

大人になったら、住宅ローンを組んで夢のマイホーム。誰に遠慮する必要も無い、一国一城の主。憧れを手に出来るなら、往復 3時間の通勤時間も、定年を迎えて尚、払い続ける住宅ローンもなんのその、震える両手に実印を握り締め金銭消費貸借契約書に捺印する多くのサラリーマンが現実にいます。

藤山勇司

当たり前だと思っていませんか?

何がって、( 新築の住宅を建てないと、ちゃんとした大人ではない ) と、
どこかで脅迫観念に怯えているのではないでしょうか。

物事の本質を見極めるには、現実を幾ら探っても何もわかりません。
むしろ、様々な現象を目の当たりにし不安になるのがオチ。

例えば、江戸時代。ちゃんとした大人が新築住宅を建てることは殆どありませんでした。もともと、農家は大家族が基本。通常は 3世代、多い所では、 4世代の身内が共に暮らしていたのです。では、災害や火事に遭遇し、住む家が無くなったら、どうしたと思います?江戸時代に火災保険なんかありませんし。
喰うや喰わずの生活、蓄えなんて無いのが普通です。

答えは、「 結( ゆい ) 」

村人が一丸となって、タダで建物を建て直していたのです。それから、農家の屋根は、茅葺 ( かや ) が主流でしたから、20年 〜 30年毎に葺き替える必要がありましたが、これも 「 結 」 の制度を活用し入れ替わり立ち代わり、葺き替えていました。

藤山勇司

「 火事と喧嘩は江戸の華 」

どこかで聞いた事は無いでしょうか。喧嘩はわかりますが、火事が江戸の華なんて、物騒な話しですが、元々、町人の殆どは家を所有していませんから、関係ないんですね。身の回りの物を大八車に乗せてしまえば、後は野となれ山となれ。翌日からは、空屋に転がり込めばそれでおしまい。むしろ、焼け跡の整理や建設ラッシュで仕事が増えるので嬉しいくらいだったのです。だから、「 火事と喧嘩は … 」 なんて、無責任な川柳がはやったわけです。

こうした風潮は、終戦直後まで。財閥解体と農地解放により、多くの小作人が自作農に代わったところで変わりました。地方出身者は、集団就職や就学で上京。1人で生活しなければなりませんでした。就職し家庭を築き子供も生まれる頃には、社員寮や貸家は手狭。田舎の広い家で過ごした地方出身者が憧れるのは、一国一城の主。そこに新築戸建業者やマンションデベロッパーが入り込み、人々の心をくすぐるキャッチコピーと共にマイホームブームを引き起こしたのです。

マイホームブームは 5年 10年で終わりませんでした。1960年代初め頃に始まり、今も続いています。だから、ちゃんとした大人は自宅を建てるものとすり込まれてしまったわけです。

結果、どうなりました?

既存家屋数は総世帯数を上回ったのです。つまり、物理的には、もう作る必要はないのです。元々ある住宅をリフォームして暮らせばいいわけです。一方、闇の部分では、無理をして住宅ローンを組んだ、方々の自宅は不動産競売に掛けられています。

藤山勇司

以上を踏まえ、どうするか …

分析するだけでは、ただの学者、1円にもなりません。今更、バカ高い新築住宅を建てるのは怖い。とは言え、家賃を払い続けるのもシャクに触る。

そう、両方を満たすのが、不動産競売制度です。不動産競売に掛けられる新築住宅を買うよりも落札する側に回れば良いのです。

「 でも、不動産競売って、なんだか嫌 … 」
わかります。縁起が悪いように感じますよね。しかしながら、不動産に、罪はありません。不動産を所有する所有者の財務状況が悪かっただけなのです。不動産競売の落札者は、不幸な不動産を身請けして、幸せな不動産に変身させるわけですから、むしろ縁起が良くなるのです。いや、これ本当の話し。

藤山勇司

新築住宅を建てることを考えれば、頭金に多少のプラスαで不動産競売物件を取得できるのですから、利用しない手はありません。不動産競売制度を利用すれば、これまで頭を悩ませてきた夢のマイホームもたちどころに解決するのです。

2009年2月10日掲載

藤山 勇司さんのご紹介

藤山勇司オフィシャルサイト
不動産競売格付センター981.jp

サラリーマン家庭の三男として生まれる。

大学卒業後、商社へ入社。在職中からサラリーマンとの兼業 「 大家さん 」 に挑戦。勤めていた会社が突如倒産し、失業。

その後、専業 「 大家さん 」 に転身。 現在はアパート・マンション 87戸、駐車場などのオーナー。

総資産 4億 7千万円強、毎月の不動産収入は 350万円を超え、今もなおその資産は増え続けている。

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