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相続財産が不明なときの捜し方の質問
先日父が他界したのですが、どのような相続財産がどこにあるのか全くわかりません。このように相続財産が不明なとき、どのような方法で捜せばよいでしょうか?


相続財産が不明なときの捜し方の回答
相続財産が確定しないと遺産分割や相続税の申告などの手続きが思うように進みません。遺産分割が確定した後に新たに財産又は債務が発見されれば、そのたびに遺産分割のやり直しなど再度手続きをしなければなりません。相続トラブルなど引き起こさないように正確に相続財産を把握することが必要です。



1. 人を頼りに捜す


( 1 ) 兄弟・親類・友人
故人が連絡をとっていた兄弟・親類・友人は、過去に故人が購入した財産や金銭の貸し借りなどの話を聞いていることがあります。この人たちから故人の財産状況など知っていることを聞きだします。

( 2 ) 顧問弁護士・会計士・税理士
故人の財産状況を一番よく知っているといえます。特に、顧問会計士や税理士は故人の事業にかかる不動産・債権債務はよく知っているはずです。

( 3 ) 会社の人事部
故人が会社に勤めていた場合には、死亡退職金や弔慰金、その他会社との債権債務などは、会社の人事部の人から説明を受ければ会社関係の相続財産はわかります。


2. 書類をもとに捜す


( 1 ) 固定資産税納税通知書
固定資産税納税通知書は、各市町村が土地・建物を所有している人に対して毎年4月頃に送付しています。逆からいいますと、固定資産税納税通知書を受けていた故人は、その市町村に土地または建物を所有していたことになりますので、送付してきた市町村役場へ行き故人の土地及び建物の固定資産税台帳を縦覧すると、その所有状況がわかります。
なお、土地又は建物の所有権はあるが、登記簿上名義の変更がなされていない場合には納税通知書は送付されませんので、故人と係わり合いのある出生地などの不動産の状況がどうなっているか確かめる必要があります。

( 2 ) 金融機関からの送付書類
金融機関から何らかの送付書類がある場合には、故人と取引関係があったことになりますので、その金融機関へ行き、故人が死亡した日の残高証明書(預金・株式など)を取得すれば相続財産を捜せます。

( 3 ) 保険契約書
保管してある保険契約書の保険料支払書を確認し、故人が支払っていた保険契約があれば、それも相続財産になります。

( 4 ) 契約書
金銭消費貸借契約書などにより債権債務などの相続財産がわかります。

( 5 ) 確定申告書
過去の確定申告書所得の状況により相続財産がわかります。

  • 配当所得 ・・・・・ 株式
  • 不動産所得 ・・・ 土地、建物
  • 事業所得 ・・・・・ 事業用資産


3. 預金通帳の入出金状況から捜す


( 1 ) 入金状況から捜す
次の入金の状況から相続財産がわかります。

  1. 配当 ・・・・・ 株式
  2. 利息 ・・・・・ 定期預金、国債、社債など
  3. 賃貸料 ・・・・ 賃貸不動産
  4. その他定期的な入金 ・・ 貸付金

( 2 ) 出金状況から捜す
次の出金の状況から相続財産がわかります。

  1. 定期的な返済
    借入金及びその借入金と結びつく財産があるはずです。
  2. 貸金庫代
    貸金庫の中に財産となるものがないか調べましょう。
  3. 保険料
    死亡保険金や生命保険契約に関する権利
  4. その他多額の支払
    不動産や車の購入、知人に対する貸付が考えられます。



以上のような方法により相続財産のほとんどが捜せると思います。また、銀行・保険会社などには守秘義務があり、相続人以外の人には何も教えられないようになっていますので、前もって故人の死亡診断書及び相続人である旨の戸籍謄本を用意しておくとよいでしょう。

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