ちょっとブレイク!『まきまきの銀行のおもしろい話』   4,283 アクセス

みなさん、こんにちは!
元銀行マンのまきまきでございます。

前回まで、ちょっとお堅いお話が続きました。みなさんも、聞きなれない言葉や話で、さぞ肩が凝ったのではないでしょうか?
今回は、ブレイクタイムにして、少し砕けた銀行裏話を雑談することにいたしましょう。

あくまでちょっとコーヒーブレイクにお読み下さい。

●銀行は検査!検査!のオンパレード!
みなさんの会社では、検査というと、何を連想されますか?
おそらく大部分の人が、γGDPや、コレステロール値、血糖値などなど年に1回の健康診断をイメージされるのではないでしょうか?

もちろん、銀行にも年に1回の健康診断・身体検査はあります。そんなものは、恐れるに足らずの1日。健康診断の前日は、普通だったら、アルコールは控え、早めに晩御飯を済ませ、当日の朝は、朝食の抜いて、万全の体調で挑むのが当然ですよね。

然るに、当時の自分などは、上司や先輩・同僚と一緒に、

『健康診断は、普段の自分を正しく診断するためのものだろう!健康診断の時だけ、いつもと違うのは、それは本当の健康診断とは言えないだろう!いつもどおりの生活スタイルで検査することこそが大事だよなぁ〜』

と言って、いつもと同じように、残業帰りの21時、22時からの90分呑み放題の居酒屋で、ガンガンビールを呑んで、帰りにラーメンを食べ午前様、いつもと変わらない夜を過ごして、翌日の健康診断に挑んだものです。

検査の結果は、当然γGDPは異常。コレステロール値も血糖値も危険数値!おまけにメタボで、毎回再検査でした。もちろん再検査なんか、行くわけがありません。検査で治るくらいなら、誰も苦労はせんわぁ〜!と、理由にもならない理由で!

ところが銀行には、健康診断や身体検査なんかよりも、怖い検査が、山のようにあることを、みなさんはご存知でしょうか?
それは、自分の健康管理よりも怖い、毎晩浴びるようにビールを呑んで、どんなに不摂生な毎日を送っても、決して痛まなかった鉄のような胃袋も、その時だけは胃の痛くなるような、そんな怖い検査なのです。

銀行には、大きく分けて以下4種類の検査があります。

① 金融庁検査
② 日銀検査
③ 本部検査(年に1回 検査部の抜き打ち検査)
④ 定期検査(月1回 支店内部での定例検査)

中でも、一番怖いのが、金融庁検査!
これは概ね3年に1回くらい、( かつては『蔵検、蔵検』(大蔵省検査)と呼んでいました )呼び字のごとく、金融庁から、エリートなお役人さんがきて、およそ1ヶ月に渡って、銀行内部を調査していくのです(日銀検査は、2年に1回ぐらいでしょうか・・・)。
本部も検査していきますが、各支店にも、その期間中、突然検査に現れます。朝、シャッターが開いたとたん、『金融庁検査でーす!』と言って入ってくるのです(怖)。

そんなときに、万が一にも現金が合わなかったり、窓口でお客様とトラブルがあったり、あるいは致命的な事務ミスを犯したりしようものなら、支店長の経歴には傷がつき、支店の評価は下がり、場合によっては頭取名で始末書となってしまいます。
まして、そのミスがお客様の不利益になると判断された日には、業務改善命令、ってことだってあり得る訳です。みんな、当然ピリピリしていましたね。

ちなみに、このような時、銀行は、ほとんど検査モードに入っています。
したがって、みなさんがアパートローンの相談に行っても、平常時のような余裕がなくなっているかもしれません。カウンターの向こうに、やたらスーツ姿の男性が多く見受けられ、支店の雰囲気がピリピリして、相談している行員が後ろの視線に緊張しているようなら、まぎれもなく検査ですね。

そんなときは、過度な期待はせず、早々に引き上げましょう。決してお客様をおろそかにしている訳ではないのですが、泣く子も黙る金融庁検査。仕方がないと言えば仕方がないのです。お客様の安心を守るための検査なのに、本末転倒なのですが・・・。

検査が入っていると思ったときは、銀行に近寄るべからず・・・かもしれません。

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2010年2月19日掲載

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まきまきさんのご紹介

元地方銀行マン

現在、首都圏在住
某一級建築事務所 ( 工務店 ) 勤務
住宅・リフォーム営業

雪国生まれ雪国育ち
公立大学経済学部卒

某地方銀行に入行
東京地区、札幌地区、阪神地区の
支店を歴任、長年都会店舗での
法人渉外に従事。

地元店舗での、個人リテールも経験。
バブル時代の真っ只中に銀行入行、
バブル崩壊、金融不安と激動の時代を銀行で過ごす。

いつの頃からか、
今日の銀行の経営方針、体質、存在意義に疑問を感じ、自己の信じる銀行マンとしての使命との大きなギャップに悩み始め、金融不安後、長年勤務した銀行を退職する。

自分を見つめなおすため、生きること・働くことの意義を問い直すため、1ヶ月程度、 ( 英語もしゃべれないのに ) 単身NYに渡りバックパッカー生活。
帰国後、地元中小企業に一旦就職。
建築物のビルメン業務に従事。

業務のなかで、
建築知識の不足を痛感、
一念発起、建築事務所に転職。

現在修行中。

【 保有資格 】

  • 宅地建物取引主任者
  • 教職員免許
    ( 中学社会・高校社会・高校商業 )
  • 銀行業務検定
    ( 財務2級・法務2級その他・・・ )
  • FRC
    ( ファイナンシャル・リスク・コンサルタント )
  • AFP
    ( アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー )