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前回ご説明した化学物質以外にも、知らないうちに私たちは環境から悪影響を受けている場合が多々あります。その中でも日常生活では認知されにくい悪影響の中から、いくつかの例を2回にわたってご紹介します。
( 1 ) コンクリートの打ちっぱなしは健康に悪影響を及ぼす
コンクリートはセメントに骨材、水、化学混和剤を練り混ぜて作られますが、そのセメントと水が反応することで、強アルカリ性の水酸化カルシウムが生成されます。
そのため、コンクリートはPHが12以上の強アルカリ性物質となります。新しく作ったコンクリート製の池で飼った金魚が全滅したという事例もあります。
これは池の水が強アルカリ性になってしまったためです。
同様に、人間の肌はPH6.5〜7の弱酸性を好みますから、コンクリートに囲まれた環境に生活していると、体に変調をきたす可能性があります。
愛知教育大学の高橋丈史教授、小川正光助教授らの研究グループが、木造校舎と鉄筋コンクリート校舎を比較した研究があります。
高橋教授は、全国各地にある▽築造10年以内の木造校舎65校と、その同一地域にある▽鉄筋コンクリート( RC )校舎80校と、▽内装に木質素材を使っている校舎45校にアンケートを実施しました。その結果が朝日新聞に掲載されています。
「 教師から見た授業中の子供の様子について、各学校の養護教員らに聞いた結果でも、ある傾向が浮かんだ。
『 夏、体が疲れているようだ 』 の項目で 『 多い 』 と答えた比率を調べると、
▽ 木造:13.6%
▽ 内装木質:42.2%
▽ RC:46.2%
『 冬、頭が痛くなることがあるようだ 』 の項目でも、 『 多い 』 の比率は
▽木造1.5%
▽内装木質15.5%
▽RC 20%
などとなっていた。また、子供自身への調査で顕著だったのは、▽RC造校舎の子供に 『 吐き気 』 を訴える頻度が高いことだった 」。
「 なかでも、インフルエンザなどによる学級閉鎖率を最近3年間でみると、▽木造校舎では全学級数の10.8%だったが、▽内装木質では12.9%、▽RC造りでは22.7%と高くなっていた。
原因はよくわからないが、現場の教師からは 『 RC校舎はかぜが流行しやすい 』 との指摘もある 」
文部省は1985年に、 「 学校施設における木材使用の促進について 」 と題する通知で、木造校舎建築の勧めを全国の知事や教育委員会あてに出していますが、もっと徹底していいことです。
また、金属ゲージ、木製ゲージ、という三つの異なった材質で構成された居住環境の中でマウスを飼育し、その成長、繁殖、嗜好性にどのような反応や変化が起こるかを調べた実験が、静岡大学農学部の伊藤晴康氏らによって行われました。( 「 種材質の居住性に関する研究−マウスの飼育成績による評価− 」 『 静岡大学農学部研究報 』 36号所収 1986年3月 )
同じ条件で飼育したマウスの新生児の23日後の生存率は次のようなものでした。
木製ゲージで飼った ・・・・・・・・・・・・・・ 85.1%
鉄筋コンクリート製ゲージで飼った ・・・ 6.9%
鉄板製ゲージで飼った ・・・・・・・・・・・・ 41.0%
このように極端な生存率の差異がみられたのです。輻射熱や調湿性能の違いが実験結果に現れたと考えられていますが、いずれにしても注目すべき実験といえるでしょう。
( 2 ) 有害な人工電磁波が脳を異常にさせる
渡り鳥が正確に海を渡れるのは、脳の中に微小な磁性体があるからですが、人間の脳の中にも脳組織1グラム中、平均5億分の1グラムというきわめて微小な磁性体が数100万個存在しています。
強大な電波施設の近くでは、渡り鳥が方向を急転換することが報告されています。
つまり、方向を見出す生体機能が電磁波によって乱されたわけです。
自覚がなくても、人間の場合にも、強大な電磁波にさらされれば脳の磁性体に異常が起きることが推測できます。
そして事実、脳腫瘍などの患者の脳の磁性体比率は、健常者の3倍になっているという報告があります。
有害な人工電磁波を考える場合、大型機械であれば、多くの人がその機械からの電磁波の影響を注意するかもしれませんが、被爆する総量は発生源との距離にもよります。そうした点で、電気カミソリ、ヘアドライヤー、携帯電話、電気毛布などは注意した方が良いと言えます。
さらに細胞のビタミンCの破壊やカルシウムの減少は、静電気の帯電でも起こります。ですから、静電気が溜まりやすい素材、つまりプラスチックや化学繊維というものにも建築医学では注意します。
( 1 ) コンクリートの打ちっぱなしは健康に悪影響を及ぼす
コンクリートはセメントに骨材、水、化学混和剤を練り混ぜて作られますが、そのセメントと水が反応することで、強アルカリ性の水酸化カルシウムが生成されます。
そのため、コンクリートはPHが12以上の強アルカリ性物質となります。新しく作ったコンクリート製の池で飼った金魚が全滅したという事例もあります。
これは池の水が強アルカリ性になってしまったためです。
同様に、人間の肌はPH6.5〜7の弱酸性を好みますから、コンクリートに囲まれた環境に生活していると、体に変調をきたす可能性があります。
愛知教育大学の高橋丈史教授、小川正光助教授らの研究グループが、木造校舎と鉄筋コンクリート校舎を比較した研究があります。
高橋教授は、全国各地にある▽築造10年以内の木造校舎65校と、その同一地域にある▽鉄筋コンクリート( RC )校舎80校と、▽内装に木質素材を使っている校舎45校にアンケートを実施しました。その結果が朝日新聞に掲載されています。
朝日新聞 ( 1992年11月9日記事 ) より
「 教師から見た授業中の子供の様子について、各学校の養護教員らに聞いた結果でも、ある傾向が浮かんだ。
『 夏、体が疲れているようだ 』 の項目で 『 多い 』 と答えた比率を調べると、
▽ 木造:13.6%
▽ 内装木質:42.2%
▽ RC:46.2%
『 冬、頭が痛くなることがあるようだ 』 の項目でも、 『 多い 』 の比率は
▽木造1.5%
▽内装木質15.5%
▽RC 20%
などとなっていた。また、子供自身への調査で顕著だったのは、▽RC造校舎の子供に 『 吐き気 』 を訴える頻度が高いことだった 」。
「 なかでも、インフルエンザなどによる学級閉鎖率を最近3年間でみると、▽木造校舎では全学級数の10.8%だったが、▽内装木質では12.9%、▽RC造りでは22.7%と高くなっていた。
原因はよくわからないが、現場の教師からは 『 RC校舎はかぜが流行しやすい 』 との指摘もある 」
文部省は1985年に、 「 学校施設における木材使用の促進について 」 と題する通知で、木造校舎建築の勧めを全国の知事や教育委員会あてに出していますが、もっと徹底していいことです。
また、金属ゲージ、木製ゲージ、という三つの異なった材質で構成された居住環境の中でマウスを飼育し、その成長、繁殖、嗜好性にどのような反応や変化が起こるかを調べた実験が、静岡大学農学部の伊藤晴康氏らによって行われました。( 「 種材質の居住性に関する研究−マウスの飼育成績による評価− 」 『 静岡大学農学部研究報 』 36号所収 1986年3月 )
同じ条件で飼育したマウスの新生児の23日後の生存率は次のようなものでした。
木製ゲージで飼った ・・・・・・・・・・・・・・ 85.1%
鉄筋コンクリート製ゲージで飼った ・・・ 6.9%
鉄板製ゲージで飼った ・・・・・・・・・・・・ 41.0%
このように極端な生存率の差異がみられたのです。輻射熱や調湿性能の違いが実験結果に現れたと考えられていますが、いずれにしても注目すべき実験といえるでしょう。
( 2 ) 有害な人工電磁波が脳を異常にさせる
渡り鳥が正確に海を渡れるのは、脳の中に微小な磁性体があるからですが、人間の脳の中にも脳組織1グラム中、平均5億分の1グラムというきわめて微小な磁性体が数100万個存在しています。
強大な電波施設の近くでは、渡り鳥が方向を急転換することが報告されています。
つまり、方向を見出す生体機能が電磁波によって乱されたわけです。
自覚がなくても、人間の場合にも、強大な電磁波にさらされれば脳の磁性体に異常が起きることが推測できます。
そして事実、脳腫瘍などの患者の脳の磁性体比率は、健常者の3倍になっているという報告があります。
有害な人工電磁波を考える場合、大型機械であれば、多くの人がその機械からの電磁波の影響を注意するかもしれませんが、被爆する総量は発生源との距離にもよります。そうした点で、電気カミソリ、ヘアドライヤー、携帯電話、電気毛布などは注意した方が良いと言えます。
さらに細胞のビタミンCの破壊やカルシウムの減少は、静電気の帯電でも起こります。ですから、静電気が溜まりやすい素材、つまりプラスチックや化学繊維というものにも建築医学では注意します。
・・・・・ 次回へ続く






