室内のリノベーションは一般的になってきた。だが、1室に多額の費用を投じても効果が及ぶのは、当たり前だがその住戸のみ。加えてワンルームなど空間の限られた部屋の場合にはリノベーションによる差別化をしにくいこともある。
それより全戸に影響が及ぶ、玄関回りのリノベーションのほうが費用対効果が高いと提案するのは北堀江看板・南青山看板の西村友宏氏。同社は元々看板業を営んでおり、クライアントにはクリニックが多いという。
「看板があるにも関わらず、建物の前から場所を訪ねる電話が来たり、営業中なのに『営業しているんですか?』と聞かれるなど、看板が役に立っていないケースがあることに気づき、それがどうしてかを考え始めたのが10年ほど前のこと。医師や士業の方はいわゆる左脳人間が多いからか、『書いてあればそれで分かるはず』と理論的に考えるようですが、実際の人間の行動は見た目の印象など、感覚に左右される部分が大きい。それを理解して分かりやすく、かつ好感を与えるような看板にしなければと考えるようになりました」。
看板を立てさえすれば集客ができる時代ではなくなったということだ。だが、それに気づかない看板店が多い中、独自の視
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