人口減少社会に突入し、供給過剰の賃貸住宅市場にあっても、顧客ニーズにあった物件であれば自ずと入居者は付いてくる。足元では、貸し家の新規着工件数は減少しているものの、質とニーズを追求することで人気物件となる。
最近はペットブーム、特にテレビや雑誌ではネコを取り上げるケースが多い。矢野経済研究所の調べでは、ペット関連産業のマーケット規模は2017年度で1兆4987億円を見込んでいる。前年度からほぼ横ばいで推移するものの、この数年は拡大基調が続いている。
それならば、このペットブームを住宅市場に取り込むという発想が生まれてもおかしくない。
家主からすると、ペット、とりわけネコは部屋に強い匂いが染み付くと敬遠しがち。だが最近、住宅・不動産業界大手がペット向けの賃貸住宅を相次いで商品化している。事業として成長が見込めると判断してのことだろう。
「需要はある」。
ペット可物件を運用するオーナーはそう口を揃える。ペットを嫌う家主や他の入居者が多いため、「ペット可」の賃貸物件の供給数が限られている現状では、入居者の確保はそう難しくないとも考えている。
ただ一般の賃貸住宅とは違い、犬・猫
...この記事は会員限定です。
会員登録(無料)すると続きをお読みいただけます。
健美家会員のメリット
- 会員限定物件や非公開物件情報が見れる
- 最新のコラムニュース情報がメールで受け取れる