米国長期金利、節目の3%へ
金融取引の手数料と言える金利。その金利が世界で上昇傾向にある。去る4月24日、米国の長期金利が節目の3%台に乗せ、約4年半ぶりの水準だとマーケットで話題となった。
長期金利とは多くの金融取引の指標となるもので、その代表指標が10年物の国債利回りである。国債は、いわば国の借金。国が債券を発行して投資家に買ってもらい、その購入代金によって資金調達をする仕組みだ。
ちなみに現在、日本政府が発行する国債の大口ユーザーは日本銀行であることはご存知の通り。しかも日銀は「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」政策の真最中であるため、諸外国のように市場圧力が金利に反映しにくい事態となっている。
だが、FRB(米連邦準備制度理事会)がゆるやかな利上げを実施するなど、世界の中央銀行では金融緩和の出口を通り抜けようとしている。金利上昇は、世界経済や日本市場にどのような影響があるのだろうか。
金利上昇の影響
「米国や欧州の金利がどうなろうと海の向こうのことだ。知ったこっちゃない」などと静観はしていられない。
不動産の購入や建築等で何かとお世話になる金融機関にとって、現在の超低金利は死活問題。そんな
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