東京都は2016年11月に現在の築地市場(中央区)を江東区豊洲に移転、新規開場する予定だが、卸売市場と同時にオープンする予定だった商業施設「千客万来施設」計画の一部が白紙になる見通しとなった。
この施設は都が2013年8月に事業提案を公募、大和ハウス工業と寿司チェーン「すしざんまい」を経営する喜代村の2社で構成する「まぐろグループ」が2014年2月に事業予定者となって進めていたもの。
当初の構想では喜代村が水産仲卸の街区に市場関連業者らの専門店や市場の食材を使ったフードコート、首都圏最大級の温浴施設を開設、大和ハウス工業が青果の街区に世界の調理器具の販売、家庭設備機器の販売修理などの施設を作るとなっており、本年度内に着工の計画だった。
ところが、施設への車の通行ルートを巡って成果の市場業者から搬入車の出入りの妨げになるなどの反対があり、大和ハウス工業側からの通行車両を減らして対処したいとする妥協案にも理解が得られなかったため、同社は昨年年末までに都に辞退の意向を伝えたという。その結果、現在、事業予定だった敷地の開発は凍結されている。もう1社の喜代村は計画通り、開発を進める予定というが、全体と
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