印刷大手に長年勤めていたサラリーマンが不動産投資家に転身した。しかし、不動産投資に以前から興味を持ち、満を持しての転身というわけではない。本来なら会社を勤め上げてから別の第二の人生を、と考えていたという。そのデビューしたばかりの不動産投資家A氏(40代)の転身を追ってみた。
A氏は、80歳を超えた母親が20年近く運用していた木造賃貸住宅が、古びて空室が目立ち、賃料も下落の一途を辿っていたことから建て替えを考えた。
しかし母親ではローンが組めない。融資を受けるには自らが投資家として前面に出ることが必要だと腹をくくったという。片手間では賃貸経営も難しいと考えて会社を思い切って退社した。
母親が運用していたのは東京・下北沢の木造賃貸アパート4戸で敷地面積は50坪。最寄り駅の小田急線下北沢駅北口から徒歩10分に位置し、昔からの住民と新たな住民が混在する住宅街にある。この物件を鉄筋コンクリート造3階建て総戸数8戸に建て替えた。費用は7500万円。現在満室稼働で、投下資金に対する利回りは11~12%となっている。750
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