• 収益物件掲載募集
  • 不動産投資セミナー掲載募集
  • 収益物件 売却査定

8,061アクセス

タダでもいいから手放したい。そんな物件が70万円と100万円で売れた話

赤尾宣幸さん_画像 赤尾宣幸さん 第19話

2019/11/1 掲載

「 タダでもいいから手放したい。よかったら貰ってくれないか 」。友人からそんな相談を受けることがある。

住まいから遠い、使う予定がない、残置物の処理を考えると面倒、不動産屋に依頼しているが売れない。税金はかかるし、放置しておくとますます売りにくくなる。大体そんな理由だろうか。

結果として、福岡の物件は70万円で買い付けが入った。山口の物件は100万円で売れた。値段次第だが、売り方を工夫し、努力すれば売れるものだ。

今まで9件の相談を受けた。売れたのが1件、買い付けが入ったのが1件、努力中に亡くなったのが1件、気が変わって売らないというのが2件、アドバイスを実施しないのが2件、その後連絡がないのが2件だ。

最後まであきらめなかったのは2件だが、大成功している。売れない理由を考え、あきらめずにそれを解決すれば売れるのではないか。

■ いらない不動産を投資物件として活用する

売れない理由は何だろう。以下にその理由を挙げて、対策を考えてみよう。

1.売る気、やる気がない

タダでもいいからというのは、そもそも「 どうでもいいや 」という気があるのではないか。関係者の意見調整すらできてないのに相談してきて、アドバイスを受けた後にやっぱり止めたとか、もっと高額じゃないと嫌だという、悲しいケースもある。

「 どうでもいいや 」ではどうにもならない。アドバイスしたけど、忙しいとか、来月になったらやるだとか、言い訳を考えて動かない人もいる。そもそもやる気がないのでは無理だ。

また、残置物は片づけた方が良いとアドバイスする。しかし、それすらしない人もいる。売れたら片づければいいやと放置。仏壇や、人形、タンス、食器などが置いてある物件を喜んで買う人は多くはないし、内覧に来ても「気持ち悪い」と思うのではないか。

2.売り方を考えない

不動産業者に依頼したらそれでおしまい。連絡を待ったり催促したりしているが売れない。このケースが多いと思う。不動産業者の立場を考えれば、激安物件は仲介手数料が少ない。そんな物件を頑張って売ろうという気にはなれないのではないか。

福岡の業者さんは友人で、頑張ってくれたが安い値段での買い付けしか入らなかった。そこで「 投資家が見る健美家に広告を出してくれ 」と持ち掛けた。これが功を奏して、タダでもいいと思ってた物件が70万円になった。

実はこの物件、格安で買って賃貸に出せば高利回りが期待できる物件だ。駅から3分と立地が良いので、出口も期待できる。

また、崩れそうな家が建っている隣地も買い増していけば、アパート建築も可能だ。手間はかかるが、利益は出る。そんなふうに考える人が見る健美家に広告を出したのが正解だった。

もっと言うならば、残置物を撤去し、家賃4万円で賃貸に回していれば、年間48万、オーナーチェンジで150万でも売れたかも知れない。売り方を工夫することで、高い値段での売却が可能になる。

山口の物件もそうだった。業者に依頼しても何の問い合わせもないという。写真を見るとしっかりした建物で、100万円なら余裕で売れると思った。

それでいいかと聞くと、「 タダでもいいからもらってくれ 」という。そこで、FBを使って100万円で告知した。すぐに買いたいという人が現れて、その後に120万でもいいから買いたいという人も出てきた。

FBという友達を大切にする募集方法だったので、1番最初の人に売却したが、投資家が見るサイトだと、高い値段を付けた人に売ることも可能だったかもしれない。

3.良くない業者に依頼してしまった

残念ながら、良くない業者がいる。まずは、買主と売り主から手数料をもらうために広告は自社HPのみで、業者間のルートにも載せない。

「 問い合わせがありません、価格を下げましょう 」これを何度か繰り返し、「 売れないですね。お困りでしょうから弊社が買取して差し上げます 」と、激安で買って転売というケースもあるようだ。

高齢者向きアパート開業ご支援で物件を検索していると、まさにこのケースだという物件に出会うことがある。自社HPしかネットでは検索できず、そのHPには写真もない。売り主はやる気がないから、自分の物件がどのように広告されているか見ないので気付かない。

■ 考えれば売れるかも

先日の相談は住宅地内の土地で、タダでもいいという。敷地全体が斜面になっていて、そのままでは家が建たない。普通に建てると擁壁だけでもかなりの金額になる。しかし、上と下で接道しており車が3〜5台駐車できる。

駐車場&トランクルーム程度はできそうだ。そうであれば、近隣の人に買ってもらう手法もある。そうアドバイスしたが、残念ながら所有者はその後まもなく亡くなってしまった。このアドバイスが、相続者に引き継がれるかは不明だ。

空き家問題はこれからも当分続くだろう。「 問題 」は「 チャンス 」かもしれない。知恵と工夫で物件を活用し、それを通じて社会に役立つ大家でありたいものだ。

プロフィール

■ 赤尾宣幸(あかおのぶゆき)さん

赤尾宣幸さん

福岡県宗像市在住
ブログ:DIYで不動産経営

< FBにて以下のグループを主宰 >

  • DIYを楽しむ会
  • 不動産イベント倶楽部
  • 居酒屋セミナー
  • 高齢者向きアパートの会
  • DIYを楽しむ大家の会

■ 経歴

□1960年
福岡生まれ

□1978年
日本国有鉄道入社

□1980年
中央鉄道学園大学課程入学

□1983年
中央鉄道学園大学課程土木科卒業

□1993年
自己所有マンションを賃貸にして賃貸経営開始

□1996年
キリン・ドラフトマスター取得

□1997年
日本初の複数のテナントが入るフードコート「小倉食堂」を立ち上げ

□2002年
妻の夢実現のためにデイサービスを立ち上げる

□2003年
西日本旅客鉄道退社

□2007年
介護タクシー開業

□2009年
高齢者向きアパート開業

□2011年
九州経済産業局 専門家登録

□2018年
自身の夢である「高齢者向きアパートの普及で一人でも多くの人が幸せを感じてもらうこと」に向けて執筆やセミナー等を行っている


■ 著書

実録競売マンション経営出版
実録競売マンション経営出版(鳥影社)
(ペンネーム山田一)

「小規模介護事業」の経営がわかる本
「小規模介護事業」の経営がわかる本 (セルバ出版)

DIY賃貸セルフリフォーム&リノベでファン・ファン・ファン
DIY賃貸セルフリフォーム&リノベでファン・ファン・ファン (セルバ出版)

改訂版「小規模介護事業」の経営がわかる本
改訂版「小規模介護事業」の経営がわかる本 (セルバ出版)

介護で苦しまない! クスリフリーとバリアありーを考える
介護で苦しまない! クスリフリーとバリアありーを考える (セルバ出版)

これでばっちり!マンションDIY・リフォームを楽しもう
これでばっちり!マンションDIY・リフォームを楽しもう (セルバ出版)

多世代居住で利回り30%!高齢者向きアパート経営法
多世代居住で利回り30%!高齢者向きアパート経営法 (セルバ出版)

ページの
トップへ