DIYは「時間の無駄」じゃない。DIYを始めたきっかけと実感するそのメリット

■ DIYを始めたきっかけは競売物件を買ったこと

私がDIYを始めたのは20年前だ。きっかけは競売物件が安く買えたこと。当時の競売物件は、相場の半分以下で手に入れることができた。

しかし、当時の競売は今ほど「 普通 」ではなかった。インターネットも普及しておらず、競売の資料、俗にいう3点セットは裁判所に行かないと見られなかったし、その閲覧室は怖そうなおじさんたちのたまり場。

おじさんたちは机の上に足を上げてたむろし、喫煙室のようにタバコの煙が充満していた。競売は怖い。そんな時代だ。その中で、怖いおじさんたちと顔を合わせずに物件を手に入れるために考えたのが「 特別売却 」による購入だった。

これは期間入札で落札されなかった競売物件を、特別売却実施期間内に、売却基準価額以上の価額で、最初に申し出をした人に売却するという制度。期間入札と違って怖いおじさんたちと顔を合わせる心配がないと考えた。

中でもねらい目は残置物が多くて、占有者のいない物件。残置物が多い物件は手間がかかるので、そんな物件を買う怖いおじさんはいないはずと考えた。だから、怖いおじさんたちは手を出さない。

狙いは当たり、怖いおじさんにかかわ...