• 収益物件掲載募集
  • 不動産投資セミナー掲載募集
  • 収益物件 売却査定

3,488アクセス

大家がDIYをする上で大切な3つのこと。不動産を通じて夢を叶える。

赤尾宣幸さん_画像 赤尾宣幸さん 第27話

2020/7/31 掲載

香川県高松市屋島で「 DIY体験会合宿 」を実施した。物件は高松市在住の片山哲也オーナーが最近購入した、築56年のRC二階建てのレトロな全空アパート( 前回のコラムにも登場 )だ。

参照:初めての不動産投資で高齢者向きアパートを選んだオーナーとDIY内覧会

高齢者向きアパートとして、DIYによるリフォームを進めており、1階は高齢者向き、2階は若年層向きとして多世代入居のアパートを目指している。

■ 全国から70人が参加したDIY体験会

DIY体験会合宿は7月4日の事前準備から始まり11日までで、連続8日間。参加者は群馬、千葉、和歌山、広島、高知、福岡など広いエリアから集まり、年齢は30〜60代と幅広く、全日程参加者は私のほかに4名。

一部日程だけの参加者を含めると8日で延べ70人近くが参加した。( 時節柄、換気を十分に行い、極力マスクを着用して作業した )。


作業開始前。階段・押し入れを撤去、2階開口部をふさぎと、床フラット化と断熱性向上を実施

合宿にあたり、事前に作業内容、手順、必要な材料と道具を整理、それをエクセルに落とし込んでスケジュール管理をした。DIYはやること自体が楽しみだが、リフォームは、どこをどのようにするのか、手順はどうするのかをしっかり考えることが大切だ。

これにより手戻りが少なくなり、効率よく作業を進めることができる。また、作業中に材料がなくなって、買いに行くと大きな時間ロスになるので、あらかじめきちんと材料を考えることも重要。



詳しくはブログでも紹介しているので参考になれば幸いだ。
http://dtin.blog.fc2.com/blog-entry-464.html

■ 56年前の職人の愛に触れながらDIYを学ぶ

体験会合宿は物件のチェック方法、リフォームの考え方、スケジュールの立て方から始まり、道具の種類や使い方をレクチャーしたうえで作業を行った。

道具の使い方のレクチャーの一つとして、のこぎりを使った「 合板切競争 」を実施。床のフラット化にはパッキンとなる合板が必要だ。これは約10p四方の大きさであればよく、あまり精度は必要ないが、結構な量が必要になる。

そこで、遊びの要素も取り入れて、合板をどれだけ早く切ることができるかというゲームをした。約45cmの合板を切り落とすタイムを競った。やみくもに力を入れるのではなく、「 引くときに力を入れる 」という基本に沿った切り方が一番早いことを体感してもらった。


合板切競争。のこぎりは引くときに力を入れると早く切れることを確認

リフォームはDK部を中心に、階段・押し入れ撤去、防音工事、天井張り替え、床のフラット化・断熱化、壁の防音・断熱化、二重窓の設置準備、クロス張りなどを実施した。

この部屋は1階と2階を階段でつなぐ「 メゾネット 」タイプだったが、今は2階と1階を別々の住戸にしている。このため、1階は階段がデッドスペースになっていたうえ、薄い合板で仕切っただけの2階床の開口部から音がダダ漏れだった。

そこで、階段を撤去し、デッドスペースをなくし、天井と壁を作り、遮音・防音・断熱性能の確保を図った。


開口部は合板、石膏ボード2枚、グラスウール、合板、石膏ボード2枚を施工



階段・押し入れの解体は、作っていった順番と反対の順番で解体を実施。おそらくこういう順番で作っただろうと推理しながら作業を進める。56年前の職人の作業手順、くぎの打ち方や、作りこみなど仕事に対する「 職人の愛 」を皆で考えた。

56年前の職人の気持ちと会話しながら、再利用も考えながらの解体だ。年月を経た材料は渋みが増して味があったりする。解体した階段の一部は参加者が持ち帰って再活用することになった。


階段を撤去したら床に開口部があった。フラット化に合わせて床を取り付け

現況のDKの床はコンクリートの上にクッションフロアの直貼りだ。断熱は考慮されていないので、冬は寒いに違いない。高齢の入居者さんが快適にかつ安心・安全に暮らしていただくには断熱化は重要だ。

そこで、和室の畳と高さを合わせたうえで、断熱材を入れて床のフラット化を行った。階段撤去後に現れた、床の開口部も断熱材を入れてふさいだ。





天井は薄い石膏ボードが張ってあったが、階段解体の振動で一部が落下した。安全を期すために、古い天井を全部剥がして新たに石膏ボードを張った。



撤去した階段・押し入れ部分の天井も高さを合わせて施工。一人でやるとなると大変だが、人数が多いとあっという間に完成する。

仕上げはクロス張りとした。参加の皆さんは「 天井 」のクロス張りは難しいと尻込みしていたが、

@作業前に張り方の手順をイメージトレーニング
Aテストピースを使った試し張りで練習
B作業や移動がしやすい作業台の使用

などで、安全に楽に作業ができたし、自信も持ってもらえたはずだ。

■ 大家がDIYをする上で大切な3つのこと

この体験会合宿でお伝えしたかったのは大きく三つ。

一つは「 安全にDIYを楽しむ 」こと。

二つめは「 DIYの楽しみ方・考え方を知る 」こと。単に手法を学ぶのではなく、なぜそうするのか、他の手法はないのかを考えることも大切で、それも楽しみの一つだということ。

そして三つめは、「 入居者さんに対する愛情 」だ。入居者目線という言葉はよく聞くが、とても重要だ。DIYを通じて住む人への思いを、愛を、作りこんでほしいと思っている。

作業後は懇親会を実施し、昼の作業の振り返りや、大家の悩み相談で盛り上がった。そして、高齢者向きアパートへの夢を大いに語った。

夢を語る時間はとても楽しい時間だ。体験会で体を共に動かした後は、仲間意識が盛り上がる。「 お互いの夢を応援したい 」そんな感じの懇親会になった。

その中に高知県のとある市で「 DIY移住者 」を募集しているという話が出た。話を聞いた千葉からの参加者は、まさに自分の夢が実現可能ではないかと考え、夢について熱く語った。彼はさっそく問い合わせをするという実行力の持ち主だ。その夢がかなう日は近いに違いない。

DIY体験会合宿を通じて、DIYや大家の考え方をお伝えしたつもりだが、それを理解してもらえ、そして新しい夢が生まれた。実に楽しく、価値のあるものとなった。

健美家サイト会員登録で最新コラムやニュースをチェック!

プロフィール

■ 赤尾宣幸(あかおのぶゆき)さん

akaosan

福岡県宗像市在住
ブログ:DIYで不動産経営

< FBにて以下のグループを主宰 >
DIYを楽しむ会
不動産イベント倶楽部
居酒屋セミナー
高齢者向きアパートの会
DIYを楽しむ大家の会

■経歴

□1960年
福岡生まれ

□1978年
日本国有鉄道入社

□1980年
中央鉄道学園大学課程入学

□1983年
中央鉄道学園大学課程土木課卒

□1993年
自己所有マンションを賃貸にして賃貸経営開始

□1996年
キリン・ドラフトマスター取得

□1997年
日本初の複数のテナントが入るフードコート「小倉食堂」を立ち上げ

□2002年
妻の夢実現のためにデイサービスを立ち上げる

□2003年
西日本旅客鉄道退社

□2007年
介護タクシー開業

□2009年
高齢者向きアパート開業

□2011年
九州経済産業局 専門家登録

□2018年
自身の夢である「高齢者向きアパートの普及で一人でも多くの人が幸せを感じてもらうこと」に向けて執筆やセミナー等を行っている

■ 著書


実録競売マンション経営出版(鳥影社)

(ペンネーム山田一)


「小規模介護事業」の経営がわかる本 (セルバ出版)


DIY賃貸セルフリフォーム&リノベでファン・ファン・ファン (セルバ出版)


改訂版「小規模介護事業」の経営がわかる本 (セルバ出版)


介護で苦しまない! クスリフリーとバリアありーを考える (セルバ出版)


これでばっちり!マンションDIY・リフォームを楽しもう (セルバ出版)


多世代居住で利回り30%!高齢者向きアパート経営法 (セルバ出版)

ページの
トップへ