100万円以下だった売値が700万円に。管理組合を立て直してマンションを再生した話

福岡県宗像市にある、総戸数30戸のRC分譲マンション。築49年、JR駅から徒歩11分、3DK45㎡、エレベーターなし5階建て。私は約20年前に5階を210万円で購入した。ちなみに家賃は37,000円、最初にご入居いただいた方が、今も住んでくださっている。

購入当時は自主管理で、管理費月額3,000円。管理規約の存在は不明。修繕積立金も、修繕計画もなかった。お人好しの理事長が共用部の電気代を集めて支払っているという感じだった。

建物は傷んでいたが、修理するお金もノウハウもない。総会を開いても参加する人は3～5人。誰も役員にはなりたがらず、同じ人が理事長を続け、会計は、2人で交互に替わるという感じだった。

その後も老朽化が進み、外壁はさらにみすぼらしくなり、一部で雨漏りや爆裂が見られ、コンクリート片が落下する可能性もあった。また、窓の転落防止柵も一部が朽ちていて、転落の不安があった。

水道は流れが悪く、赤水が出ていた。まあ、普通の人は買わないだろうという状況になりつつあった。売りに出る部屋が増え、相場は150万円に下がった。

■ 100万円以下になった物件価格が大幅にアップ

私は総会には「 謙虚に出席...