自主管理の「限界」を感じた築46年物件の定期総会。「限界マンション」の立て直しは可能なのか？

築46年の分譲マンション。64㎡３LDK30戸で5階建てエレベーターなしだ。定期総会に行ってきた。コロナ対策で、去年は書面での総会、今年は屋外での開催となった。

自主管理で、役員や住んでいる皆さんのおかげで、きれいに管理されている。所有者居住が26戸、空室や賃貸が4戸。数年前まではほぼ全員が総会に出席していた。

総会案内は発送日が総会の9日前だった。管理規約では2週間前だ。しかも、旧年度の活動報告のみで、新年度の事業計画も、予算案も同封されていない。出席できない人は、何も判断できない。

■ 自主管理の「 限界 」を感じた築46年物件の定期総会

出席者は17名、委任状1、欠席12。出席者のほとんどが高齢者。マンションと同じく年を重ねた人たちで、まるで老人会。そして、かつてない欠席者数だ。

定刻になっても、総会を招集した前理事長本人が現れない。
予定を10分すぎて、新理事長予定の人が議事進行を宣言。「 こういう工法 」で屋上防水工事をしたいとか、工事はA社にしたいとか、前理事長の悪口、敷地内の切り株を伐根したいなどを一方的に話した。

話が終わるころになって、前理事長が現れた。昨年の活動報告をするように促...