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右手には「天国」左手には「地獄」、コロナ疲れの皆さんへ

天野真吾(湘南再生大家)さん_画像 天野真吾(湘南再生大家)さん 第33話

2020/6/5 掲載

自粛とコロナストレスにより、本当に多くの苦しんでいる方がいると感じています。そんな中、5月の連休期間中、波乗りニーノさんが中心となり【 ゴールデンウィークオンラインセミナー&座談会 】を企画、実施しました。

少しでも世の中に明るい話を届けたいという願いから、健美家仲間が中心となり、本企画が実現しました。私がゲスト出演した日、400名を超える方に全国各地、そして海外から視聴してもらえました。


〈ゴールデンウィークオンラインセミナー&座談会:その@〉

■ 天国と地獄が、こんなに近くにあるなんて…

現在、私の事業における近況ですが、レジデンス・住居においては、退去される方が少なく、稼働が安定している状況です。今後、テナント物件やレジデンス・住居において大きく影響がでてくる可能性は高いと考えています。

福岡県博多で展開している宿泊事業は、本当に大変な状況です。宿泊事業はどこもかしこも稼働率は地をはっています。それでも私の運営する宿泊施設は福岡で最上位のほうだと、大手リネン会社役員の方に褒めてもらいました。この数字でトップなのか…と複雑な心境でした。

全国的にも宿泊施設の稼働率は4月、5月「 ゼロ 」もしくは「 10%以下 」が日常。2020年4月の訪日外国人数は統計史上最少99.9%減の2,900人という数字まで飛び出し、インバウンド需要は限りなく「 ゼロ 」に近くなっています。

私は今回のコロナ騒動環境において、宿泊事業・飲食事業の現場で、経営者として、当事者として、その場に立っています。すると、今まで見えていなかった、必死に生計を立てている中小事業者や経営者がこんなにもいるのか、という景色が見えてきました。

過去に世界を旅して、発展途上国を歩いた時に見た現実、そこで感じたのと同様な衝撃を受けています。独立起業後、不動産賃貸事業に偏った考え方をしていたこと、自分の目は濁っていたことを痛感しました。

地獄に片手、片足を突っ込んだことで見える景色が、自分の人生でかけがえのないものとなっています。本当はこんなキツイ状況を迎えたくありませんでしたが、いい気になっていた自分への戒めです。

■スタートアップ企業、起業家が苦しむ運転資金

現在、コロナ関連の給付金、助成金、融資制度の運用がスタートしています。「 生活支援( 個人が申請 )」「 休業補償( 事業主が申請 )」「 資金繰り( 事業主が申請 )」の3つがありますが、ここではその中の「 資金繰り( 事業主が申請 )」についてフォーカスします。

「 資金繰り( 事業主が申請 )」について、特別融資( 一部、無利子・無担保 )を運転資金として供給する動きがあります。

しかし、スタートアップ企業の中には積極的な設備投資、人的投資により売上が延びてきたタイミングでコロナショックが重なり、対前年比で考えると「 融資の基準に合わない 」ところもあります。

私はそれを知って、愕然としました。前向きに設備投資をして、人的リソースへの投資( 雇用 )をしてきた経営者に、制度上のルールにより運転資金融資を断られるという事態が起きているのです。

そして、融資審査において「 返済可能性 」が融資の大きなカベとなっています。正直、何もしていない人、動いていない人のほうが経営へのダメージは小さいのです。健全な事業活動をしていた人のほうが、運転資金を確保することに苦しんでいるのです。

事業に積極的にチャレンジしている人、挑戦している人が泣いています。このような状況が現実だということを、融資現場を必死に渡り歩く中で経験しました。挑戦する人が報われる社会であってほしい、と強く思います。

■不動産事業者は不動産だけをしていればいい、というのは正しいのか?

今のような状況となると、「 不動産再生事業、不動産賃貸事業だけをやっていたほうが良かったのでは? 」という人がいます。確かに、ホテル・宿泊事業にチャレンジをしていなかったら、大きな経済的ダメージを負うことはなかったでしょう。

翻って考えてみると、昔からあるビジネスモデル・不動産賃貸事業だけをして、固く事業をやり、確実に収益をあげていく活動だけをしていくことは、経済的な側面だけみると合理性があります。

そして、それは金融機関目線でいうと、ビジネスの才覚がないのだから、不動産だけやっておいてくださいよ、という見方をされている部分もあると感じます。

ここからは私の個人的な見解ですが、「 不確実性の高いビジネスは危ないから近づかない 」「 今まで成功してきたビジネスモデルだけを実践する 」という経済的な成功に重点をおいた「 生き方 」というのは、「 本当に豊かなのだろうか? 」と感じます。

積極的にチャレンジをして、挑戦をすることで失敗を沢山経験して、その多くの失敗から他人の心の痛みや、人の多様性を理解出来るようになり、人として大きく「成長」をしていくことが出来るのではないでしょうか。

もちろん、人は「 成長 」が全てではなく、「 頑張らない生き方 」「 ありのままに生きる 」という選択肢もあります。そのような生き方が豊かだ感じる人も多く存在したほうがいいと、私は考えています。

「 不動産事業者は、不動産だけをしていればいい 」というのは、経済的な失敗を減らすための一つの考え方として正解かもしれません。しかし、私はそのような考え方が好きではありません。

「 不動産事業者だからこそ、安定した収益基盤が出来てきたら、積極的に新しい事業、自分の価値があると考える事業にチャレンジ、挑戦してほしい 」と考えています。

■ピンチはチャンス、それは余裕がある人間がいえること…

毎日、生きるのに必死な状況下では「 ピンチ 」は「 ピンチ 」でしかない。現在の社会環境下、約2ヶ月売上が「 ゼロ 」に近い状態となっている事業者も多々存在します。

世界の上場企業、約3,400社の資金繰りを試算したところ、売上高が3割減る状態が半年続けば、4分の1の企業で手元資金が尽きます。枯渇リスクの高さが浮かび上がっています。

日本の中小事業者、飲食店などは運転資金が枯渇するのに、1〜2ヶ月のところも多く存在しています。手元資金がほとんどない状態で家賃支払い、人件費支払いが待ったなしの状態です。それでも、「 ピンチはチャンス 」でしょうか?

目の前のことで精一杯であり「 ピンチはピンチでしかない 」状態の人が、本当に沢山いると感じます。自助努力だけでは、現在の経済状況下では打破出来ないのです。

私は「 ピンチはチャンス 」と言えている余裕がある人に、ギリギリまで挑戦して「 もうダメかもしれない 」というところまで自分を追い込んで勝負をして欲しいと思っています。

そこで本当に、自分がどん底の状態で「ピンチはチャンス」と思えたら、人としての成長は半端ないでしょう。


〈座談会模様@神戸:近い未来、リアルセミナーで皆さんに会いたいです〉

■ 「 明るさを求めて、暗さを見ず 」

今回のコロナ騒動において、4月、5月と宿泊事業における出口がない閉塞感に襲われていました。ある時期、余裕がなくなり、自分が自分でないような時期がありました。

今考えると正常でなかったと思います。今は落ち着きを取り戻し「 今日、失敗しても明日に明るさを求める 」「 人の欠点より長所を見る 」、その方が人生は楽しいという境地になりました。

不動産を投資という観点から見ると、現状、ホテル・宿泊事業は早めに損切をする対象として考えるべきものなのかもしれません。しかし、私にとって、ホテル・宿泊事業は「 人生を豊かに生きるため 」の事業です。

「 仕事が人をつくり、地位が人をつくる 」と言われますが、私の人間形成をサポートしてくれる場所なのです。本当に苦労の連続で、今後も悲観的にみれば、需要が戻るまで数年かかるかもしれません。

それでも、私は経営者としてこの事業における運転資金を確保しながら、長期的にホテル・宿泊事業を経営していく覚悟をしています。もちろん、それが絶対に正しいとは思いません。

「 進むも勇気、辞めるも勇気 」。難しいのは退く勇気です。ここで「 辞める勇気 」を持てた人は、素晴らしいと心から思います。

ホテル・宿泊施設は「 ゲストと街、人、文化をつなぐもの 」だと、私は考えています。私は「 ゲストと街、人、文化をつなぐ仕事をしたい 」から、この仕事を続けたいのです。

社員、スタッフと共に、必ず成果を出し、発展させて、弊社に関係する全てのステークホルダーの期待に応えられる会社としていきたい。そして、「 社会に貢献できる会社にしていきたい 」と考えています。

■ 最後に

今回のコロナ騒動下、これから不動産事業を創業したい、現在の事業を拡大したいと奮闘している方々を、応援していきたいという気持ちが大きくなりました。

これまでもセミナー講師を引き受けていましたが、もっと気軽に質問をしてもらい、気軽に回答していく、初中級者でも参加しやすいコミュニティ、オンラインサロンをつくろうと企画しています。

準備が出来ましたら、コラム読者皆さんにご案内します!! それでは、また次回のコラムでお会いしましょう。


天野真吾さんのインタビュー動画もあわせてご覧ください

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プロフィール

■ 天野真吾(湘南再生大家)さん

amano

不動産投資家
湘南エリアで妻と二人暮らし
FB:湘南再生大家

■ 経歴

□1969年
静岡県生まれ

□1991年(22才)
大学卒業後、国内IT系商社に入社

□1997年(27才)
外資系ITグローバル(世界最大)企業へ転職
IT系・営業畑(エンタープライズ事業:企業営業担当)に勤務

給料の20%以内の支出で生活し支出を抑制
自社株や本業とは別の会社社長業で資産を拡大する

□2008年(39才)
不動産投資を開始

ワケあり物件を再生する手法で、福岡県、神奈川県・埼玉県・静岡県・愛知県、東京都で一棟物件を購入(一部は売却済み)

□2012年(43才)
家賃収入のCFが本業の3倍を超え、セミリタイアを希望するが、会社から引きとめられる

□2015年(46才)
セミリタイア(事業家としてスタート)

□2016年(47才)
所有物件は12棟・約200室。資産20億円・家賃年収2億円

■ 主な所有物件

□埼玉県さいたま市の中古RC一棟マンション(3LDK×21戸+テナント2戸)



□東京都板橋区の中古RC一棟マンション(3LDK×23戸)



□神奈川県海老名市の中古RC一棟マンション(3LDK×24戸)



□神奈川県厚木市の中古RC一棟マンション(2LDK×12戸)



□神奈川県座間市中古RC一棟マンション(1LDK×12戸)



□愛知県名古屋市の中古RC一棟マンション(1K×20戸)



■ 著書




■ 趣味は海外旅行







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