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お金がある人とない人で異なる社会の見え方と戦い方。投資の要素を決める意外なもの

天野真吾(湘南再生大家)さん_画像 天野真吾(湘南再生大家)さん 第48話 著者のプロフィールを見る

2022/8/19 掲載

■ 不動産リアルセミナー講師登壇@滋賀県草津市

先月、滋賀県がんばる大家の会のセミナー講師として久しぶりにプレゼンテーションする機会を頂きました。そこで、セミナーや懇親会で多くの方とお話しする機会がありました。

「 若くして会社員の傍ら不動産事業を進めて、更に新規事業に挑戦している人 」「 悩み、人生の岐路に立たされている人 」「 悩みはないが、次の道標を探しきれていない人 」「 年齢的に焦りを感じている人 」など、様々な方がいました。

私は先輩として短時間でもヒアリングさせてもらい、悩みや課題などに対してどのようにアプローチするのがいいかを提案するようにしています。それが役に立ったと言われると、とても嬉しいです。

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■ 誰もが「 0.00000001% 」の世界で生きている

『 あなたのお金に関する個人的な経験は、世界で起こった出来事の「 0.00000001% 」程度にしか相当しないだろう。だが、それは、あなたの考えの8割を構成している 』という言葉が、アメリカの某経済書籍に書かれています。

同じような知的レベルの人でも投資方法、お金に関する優先事項、リスクへの許容度などについて意見が大きくわかれるのは、この「 個人的な経験 」の差からくるのでしょう。

一つ、例として「 宝くじ 」を挙げてみます。日本の宝くじ購入経験者は74.5%、推計人口約7,888万人で、平均購入総額は購入者ベースで24,880円です。最近1年間に1回以上宝くじを買った人は、41.8%です。

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<出典:(一財)日本宝くじ協会>

次に、「 宝くじ 」の高額当選確率を見てみましょう。宝くじの中でもっとも人気がある年末ジャンボ宝くじを例にとります。2018年の1等当選金額は7億円でした。その当選確率は2,000万分の1。確率、0.000005%です。

「 2,000万人 」という人数は上海の人口( 2,290万人 )、メキシコシティの人口( 2,080万人 )、ブラジル・サンパウロの人口( 2,080万人 )と近いレベルです。この中で当選する人はたった1人という確率になります。

この話を聞いた日本人は、「 宝くじを買うなんて、お金をドブに捨てているようなもの。愚かな人間がすることだ 」と思うかもしれません。しかし、アメリカのある地域ではまったく違う意見を持つ人が多いでしょう。

アメリカの某データでは、貧困層でわずか約400ドルしか貯蓄がない世帯が、毎年年間400ドル宝くじを買い続けているとわかっています。私はアメリカの貧困層でもがく人たちを直接見てきました。

そして思うのは、「 特別な才能もない 」「 特別なコネもない 」「 特別な知識・経験もない 」「 健康状態も良くない 」といった人たちはコツコツと努力をして経済的に這い上がる努力をするより、宝くじを買って高額当選する確率の方が高いということです。

アメリカの貧困層、スラム街と呼ばれるエリアに住まざるをえない状況の人に、「 今から努力して、社会で活躍する人間になれ 」とは言えません。「 全力でお金を貯めて、全力で宝くじを買え 」という応援しかできないのです。

私の言うことが信じられない人は、是非自分の足でアメリカの治安の悪いエリアを歩いてみて下さい。普通の日本人の感覚では震え上がり、綺麗事が通用しない世界があるということを実感できると思います。

日本には、広い世界を見たこともないのに、自分の小さな価値観を絶対であると信じて他人のやることに意見をいう、もしくは強要するといった成熟されていない大人が多くいると感じています。

挑戦する人に対して、周囲が「 ウザイ 」ことを言う場面も多いです。そういう時は、この人はちっぽけな世界で生きているのだな、と聞き流すのが得策です。そうすることで、「 息苦しい世の中 」をうまく生き抜いてほしいと感じます。

■「 世の中の問題の9割は金で解決する 」を否定する人が気づいていないこと

「 世の中の問題の9割は金で解決する 」と考えている人と、「 世の中の問題の9割は金では解決できない 」という人がいます。

この「 お金 」が問題を解決する捉え方には、隠された前提があります。それは「 お金を持っている人と持っていない人が同じ世界に混在していること 」です。その違いで、意味が大きく異なるのです。

もし、すべての人が無限に使えるお金があるなら、お金で解決できる問題は少ししかないはずです。しかし、実際には経済格差が存在します。そのため、お金がない人から見れば「 お金があれば問題の9割は解決できる 」と感じるのは当然だと感じます。

「 みんなのマネ活 」のデータによれば、20代未婚者の貯蓄中央値は「 ゼロ 」です。20代、30代、40代、若い世代ほど、お金を蓄積できていないのです。本当にお金がないのです。

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<出典:みんなのマネ活>

一方、お金の心配がない人には「 お金があっても解決できない問題 」が残ります。そのため、「 世の中の問題の9割は金で解決しない 」となるのです。しかし、その時点で、お金があったことで解決できた問題は見えなくなっているので、正確ではないといえるでしょう。

■ あなたの投資判断は「 いつ、どこで生まれたか 」で決まっている

全米経済研究所の経済学者が、「 アメリカの消費者金融調査 」の50年分のデータを分析した結果、面白い結果が導き出されました。

これまで、「 人は経済的な目標や投資対象の特徴を加味して投資判断を行っている 」と考えられていました。しかし、実際にはそうではなかったというデータが発表されたのです。

分析の結果、人々の生涯に渡る「 投資判断 」は、その人が同時代に経験したこと、特に成人して間もない頃の経験に大きく左右されることがデータからわかっています。

例えば、株式市場が好調な時代に育った人は、低い時代に育った人に比べて、その後の人生で株式に投資する額が大きくなっているのだそうです。

1970年に生まれた人は、10代から20代の間に株価指数「 S&P500 」の価値が約10倍増えた経験をしています。一方、1950年に生まれた人は、10代、20代のあいだに株の価値がほとんど変化しませんでした。

つまり、生まれた年代が違うだけで、株式市場について全く違う印象をもってしまい、その印象がその後の投資活動にも影響を与えるというわけです。

この分析は「 個人投資家がリスクをどれくらい負ったかは、その人の過去の体験に大きく影響されることを示唆している 」とまとめられています。

各人が持つ「 知性 」でも、「 教育 」でも、「 教養 」でもなく「 いつ、どこで生まれたか 」という偶然の要素が投資の判断を左右していたことになります。

私は若い( 10代・20代 )世代の人達から、老後不安のため不動産事業を学びたいという話を聞くたびに、「 こんな若いのにそんな危機感があるのか 」とビックリしましたが、彼らが育った日本は経済成長しないことが当たり前だったので、そのような意識になるのだろう、と感じました。

最後に付け加えますが、自分の人生をよくするために、「 知性 」を磨き、「 教育 」を磨き、「 教養 」を磨いたことで、大きく成功へ飛躍した人ももちろん存在します。自分の力で目標を追うことを諦めないでほしいです。

■ 一人当たりGDP( 購買力平価 )から、現在日本の立ち位置を考えてみる

日本の未来予測を一つ考えてみたいと思います。実質的な国民の豊かさを表しているといわれる「 一人当たり購買力平価GDP 」のデータを取りあげます。

日本の一人当たり名目GDPは、1995年には400万円で、2015年には393万円でした。ドルベースでは、95年は42,536ドルで、ランキングは3位でした。これが、2015年には32,486ドルで26位に大きく後退しています。

そして2020年、日本の「 購買力平価GDP 」は33位にまで凋落しています。これは、肝心の個人所得( 一人当たり名目GDP )の低迷の影響であるといえるでしょう。

【2021年】世界の一人当たりの購買力平価GDP(USドル)ランキング
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給与があがらないため、個人の多くの方々は「 常にお金がない 」という感覚なのです。企業が労働分配率をあげれば状況は変わると思います。しかし、企業や環境に期待をしても難しいのではないでしょうか。

これからの世の中は、個人がそれぞれに事業を興して、そこから収益を得て、経済的な力をつけていく必要に迫られてくると感じます。

不動産賃貸事業もその一つです。しかし、それだけで安泰かどうかはわかりません。何らかの不運でこの事業モデルが崩壊した時、次に自分で一から事業を創りあげることができないと生きていけない時代になるかもしれないのです。

■ 最後に

滋賀県のセミナーではトークセッションの時間があったのですが、そこに後輩で友人のCOSOJI代表:富治林さん、ECHOES代表:木津さんたちと登壇させていただきました。彼らはまさに、自分の力で道を切り拓いている人たちです。

ご存じの方も多いと思いますが、COSOJIはアパートの清掃や除草などをアプリで簡単に依頼( 請負も可能 )できるサービスで、ECHOESは不動産投資家自らがポータルサイトへの掲載依頼ができるサービスです。

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左手:COSOJI:代表・富治林さん、右手:ECHOES:代表・木津さん

COSOJIを経営する富治林さんのインタビューや、木津さんが経営するECHOESの取り組みについて、健美家ニュースでもとりあげられていますので、皆さんもぜひ、読んでみてはいかがでしょうか。

□COSOJIを経営する富治林さんのインタビュー

参照:富治林希宇さんインタビュー【前編】
参照:富治林希宇さんインタビュー【後編】

□ECHOESの紹介記事

参照:不動産投資家自らがポータルサイトへの掲載依頼ができる新しいサービス!
参照:物件公開2日で入居者決定も。月3300円で驚きの反響! 大家さんの間で今評判の「物件情報掲載術」とは?

人の挑戦を応援できる人が、自分の挑戦を応援してもらえます。それでは、次回のコラムでお会いしましょう。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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プロフィール

■ 天野真吾(湘南再生大家)さん

湘南再生大家さん

不動産投資家
湘南エリアで妻と二人暮らし

facebook:湘南再生大家


■ 経歴

□1969年
静岡県生まれ

□1991年(22才)
大学卒業後、国内IT系商社に入社

□1997年(27才)
外資系ITグローバル(世界最大)企業へ転職
IT系・営業畑(エンタープライズ事業:企業営業担当)に勤務

給料の20%以内の支出で生活し支出を抑制
自社株や本業とは別の会社社長業で資産を拡大する

□2008年(39才)
不動産投資を開始

ワケあり物件を再生する手法で、福岡県、神奈川県・埼玉県・静岡県・愛知県、東京都で一棟物件を購入(一部は売却済み)

□2012年(43才)
家賃収入のCFが本業の3倍を超え、セミリタイアを希望するが、会社から引きとめられる

□2015年(46才)
セミリタイア(事業家としてスタート)

□2016年(47才)
所有物件は12棟・約200室。資産20億円・家賃年収2億円


■ 主な所有物件

□埼玉県さいたま市の中古RC一棟マンション(3LDK×21戸+テナント2戸)
物件-1

□東京都板橋区の中古RC一棟マンション(3LDK×23戸)
物件-2

□神奈川県海老名市の中古RC一棟マンション(3LDK×24戸)
物件-3

□神奈川県厚木市の中古RC一棟マンション(2LDK×12戸)
物件-4

□神奈川県座間市中古RC一棟マンション(1LDK×12戸)
物件-5

□愛知県名古屋市の中古RC一棟マンション(1K×20戸)
物件-6


■ 著書

湘南再生大家さん:著書
3年で年収1億円を稼ぐ 「再生」不動産投資(ぱる出版)


■ 趣味は海外旅行

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