国家から着信アリ。
みなし仮設住宅として、認定できないかのこと。
仮設住宅を建てるまでに時間がかかる。
そこで、国家が空き家を一定期間借り上げる制度だ。
話を聞いて、同意した。
入居者の家賃を、二年間に限り、国家が家賃を立て替えてくれる。
二年後には、入居者と話し合い、そのまま貸家として運営できる。
日本は、優しくていい国だ。
予備の家を持っていて、本当によかった。
こんな時に、微力ながらも社会に協力できる。
交渉後、すぐに被災者にこの話を報告。
自宅を失った家族は、涙ぐんでいた。
さて、別の貸家の入居者から着信アリ。
地震で壁紙がズレたといふ。
現場に行くと、壁紙に数か所、亀裂が入っていた。
床も少し歪んでいるのかもしれない。
数日後、地震保険の査定士と現地集合。
東京から派遣され、一日四件、被害調査するそうだ。
一時間半くらいかけて、写真を撮りながら細かくノートに書き込んでいる。
よく見ると、基礎にも数か所ヒビが入っている。
サイディングも一部、割れている。
困った。
この家は平成築である。
出窓が多く、見た目はカッコいいのだが、この出窓の下にひび割れが多い。
建物が揺れた時、圧力が均等に...
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