あっといふ間に、2022年だ。
札幌の正月は、大雪が降り、パジェロミニに乗って、ぶったるんだ除雪を実施していた。
これは、四駆の軽自動車で、積もった雪を踏みつぶす作戦だ。
彫刻刀で彫ったやうな、完璧な除雪を求める人民からすると、許されない除雪だ。
しかし、作業効率と気温を考えると、これが一番いい作戦だ。
氷点下の除雪で、心臓発作で亡くなった人も知っている。
車内で暖房を効かせて、寺尾聰先生のCDを聴きながら、敷地をグルグル左旋回し、雪を踏みつぶす。
しょせん、雪は溶けたら水だ。
チェーンソーで木を倒した
そんな中、キャプテンから、情熱的なリクエストを受信。
「 アパートの除雪をしてくれないか? 」
毎日、何回も電話がかかってくる。
一分の説明で済むところを、三十五分間、同じ説明をする。
三十五倍速である。
要するに、
「 毎日の除雪で、腰を痛めた。
何とか重機を入れてほしい 」
ということのようだ。
彼もまた、除雪マニアのひとりだ。
そもそも、この物件は三年前まで七年間、年間四万円で除雪業者を入れていた。 しかし、キャプテンの高い基準に到達せず、業者への連日の激しい電凸で、契約解除になった歴史がアル。
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