2003年の夏。
組織の人が経営する海の家で、焼肉大会の誘いを断りつつ、サマーベッドに座って、ロバート・キヨサキ先生の
「 若くして豊かに引退する方法 」
を一心不乱に読んだ。
特に309ページからの、退役パイロットに、不動産の優位性と、購入方法を説明する部分は、何度も赤線と青線を引き、
繰り返し読んだ。
当時のワタクシは、ハリウッドでの夢破れ、うだつの上がらないつとめ人として、
財務がタイトな、つまらない人生を送っていた。
「 そうだ、不動産を買おう。資産がナイから貧乏なのだ 」
そこには、海の家の駐車場を持っている、
六十代の弱そうなおじさんがいた。
「 不動産はいい。夏は駐車場の集金だけで、自分の財布の中身が減らない 」
と、ニヤリと笑う。
それから、狂ったように物件を探し始めた。
とはいえ、その頃はつとめ人の仕事が激務で、どんな物件を買えばいいかもわからなかった。
そこで、勤務時間以外の余暇を、全て不動産の勉強と検索に充てた。
集中して仕事を実施し、勤務時間内に終わらせる。
夏の北海道は十九時半くらいまでは明るい。
つとめ人の放課後には、よく物件を見に行った。
取
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