J-REIT市場の 2007年は、資産総額が増加したにもかかわらず、時価総額はほぼ昨年並みだった。上場以来、資産総額の拡大に比例して時価総額も拡大してきたが、その傾向にストップがかかったのが顕著だ。08年に突入すると、4月末現在の資産総額は昨年末比で約6000億円増加したものの、時価総額は 9000億円近く下落し、市場創設以来の調整局面を迎えている。今後の資産総額の伸びについても頭打ちになりそうだ。こうした中で、J-REIT各社の主な投資対象であるオフィスビル、住宅、商業施設の成長ポイントと、J-REITの財務戦略のポイントを探ってみた。
= オフィスビル =
東京 23区におけるオフィスビル賃貸市場は、需要が供給を上回り、ほぼ満室稼働を享受している。空室率の減少を背景にテナントの移動そのものが少なくなっている。これから2~3年の間は、大規模供給の予定が限定的で、オフィス需要は底堅くタイトな需給バランスが続くと予想されている。賃料も 05年頃からの上昇傾向をキープする見込みではあるものの、上昇スピードがこれまで早かった反動もあり、鈍化する見方が大勢だ。J-REIT各社が成長をするには、新規...
= オフィスビル =
東京 23区におけるオフィスビル賃貸市場は、需要が供給を上回り、ほぼ満室稼働を享受している。空室率の減少を背景にテナントの移動そのものが少なくなっている。これから2~3年の間は、大規模供給の予定が限定的で、オフィス需要は底堅くタイトな需給バランスが続くと予想されている。賃料も 05年頃からの上昇傾向をキープする見込みではあるものの、上昇スピードがこれまで早かった反動もあり、鈍化する見方が大勢だ。J-REIT各社が成長をするには、新規...
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