2008年上半期 ( 1月~6月 )中に、日本の住宅ローン担保証券 ( RMBS ) 市場で新規に格付けを付与されたRMBS取引は総額 1.4兆円で、前年同時期と比較して約 33%減少した。前年同時期は約 2兆円あった。格付け会社のムーディーズジャパンが 7月に発表した数字であり、今回の上半期の取引額は、昨年 1年間の約 3.9兆円の 35%程度の水準に相当する。ここで言うRMBSには、SPC ( 特別目的会社 ) が発行する社債だけではなく、信託受益権も含まれる。
独立行政法人住宅金融支援機構の発行額は、約 2400億円増加し、9700億円になったが、民間金融機関のRMBS発行額が 9200億円程度減少し、3800億円となった。民間ベースの発行が大幅に減少したことが市場規模を減少させた要因だ。米国の信用力の低い個人向け住宅融資 ( サブプライムローン ) の焦げ付きに端を発する欧米の証券化市場の低迷に比べ、全体的に安定したパフォーマンスを見せている国内の証券化商品においても投資家の模様眺めの状況が続いていることが浮き彫りとなった。
その結果、住宅金融支援機構の発行分がRMBS市場全体に占...
独立行政法人住宅金融支援機構の発行額は、約 2400億円増加し、9700億円になったが、民間金融機関のRMBS発行額が 9200億円程度減少し、3800億円となった。民間ベースの発行が大幅に減少したことが市場規模を減少させた要因だ。米国の信用力の低い個人向け住宅融資 ( サブプライムローン ) の焦げ付きに端を発する欧米の証券化市場の低迷に比べ、全体的に安定したパフォーマンスを見せている国内の証券化商品においても投資家の模様眺めの状況が続いていることが浮き彫りとなった。
その結果、住宅金融支援機構の発行分がRMBS市場全体に占...
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