米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ ( S&P ) は10月23日、 「 日本の証券化市場08年7-9月期 」 の格付け総額が前年同期比で5割弱減少したと発表した。その総額は前年同期比 46.7% 減の1兆159億円だった。格付けの件数は33件となり、これも前年同期比で25%程度の減少。金額はクレジットデリバティブのみで、債券や受益権の発行を伴わない商品は除外した。
世界的な金融危機によって、米証券大手リーマン・ブラザーズなど米大手金融機関の相次ぐ経営破綻が顕在化したことで混乱状態が続いていることが証券化市場のいっそうの縮小を生み出している。裏付け資産が全体的に安定したパフォーマンスを見せている日本の証券化市場においては、主に新規発行の低迷という形で影響が波及。証券化商品に対する投資家の警戒感も依然として根強く、かつ、証券化商品のリスク管理を強化する動きが活発化している点が、投資行動の抑制要因になっている。S&Pによる新規の格付け付与が減少している中、現状を踏まえれば、この減少傾向は10-12月期も続くもようだ。
こうした証券化商品市場の混迷について、S&Pでは、混乱と誤解が伴...
世界的な金融危機によって、米証券大手リーマン・ブラザーズなど米大手金融機関の相次ぐ経営破綻が顕在化したことで混乱状態が続いていることが証券化市場のいっそうの縮小を生み出している。裏付け資産が全体的に安定したパフォーマンスを見せている日本の証券化市場においては、主に新規発行の低迷という形で影響が波及。証券化商品に対する投資家の警戒感も依然として根強く、かつ、証券化商品のリスク管理を強化する動きが活発化している点が、投資行動の抑制要因になっている。S&Pによる新規の格付け付与が減少している中、現状を踏まえれば、この減少傾向は10-12月期も続くもようだ。
こうした証券化商品市場の混迷について、S&Pでは、混乱と誤解が伴...
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