ジョーンズ・ラング・ラサール(JLL)の発表によると、BRICs各国における不動産取引は、2008~2009年にかけたグローバル投資取引の減少にあっても大幅に減少することなく持ちこたえたとし、同市場での取引総額は2007~2009年で10%増加した。グローバル全体におけるBRICs各国の取引は、ここ3年間で毎年倍増し2009年には8%になった。
取引増加の大部分は中国が占めている。昨年後半から勢いを増し、JLLの調査では中国の投資取引総額はドイツ、フランスの背後に迫っており、世界で最も活発な投資市場となっている。
ただ、BRICsマーケットには、限られた優良資産を追う多額の資本が招く資産価格高騰リスクを無視できないと警笛を鳴らした。特に最大の課題が中国だと指摘。政府が事態を深刻に受け止めて景気刺激策の縮小を断行したり、セクター別の融資枠を設置した上で不動産投機を防ぐとともに不動産価格を適性レベルまで引き下げる具体策を打ち出しているものの、昨年実施した見境のない融資に加えて、急速な経済成長と限られた投資対象しかない上に住宅市場が加熱したことでバブルのリスクが残っているという。世界経済の回復と...
取引増加の大部分は中国が占めている。昨年後半から勢いを増し、JLLの調査では中国の投資取引総額はドイツ、フランスの背後に迫っており、世界で最も活発な投資市場となっている。
ただ、BRICsマーケットには、限られた優良資産を追う多額の資本が招く資産価格高騰リスクを無視できないと警笛を鳴らした。特に最大の課題が中国だと指摘。政府が事態を深刻に受け止めて景気刺激策の縮小を断行したり、セクター別の融資枠を設置した上で不動産投機を防ぐとともに不動産価格を適性レベルまで引き下げる具体策を打ち出しているものの、昨年実施した見境のない融資に加えて、急速な経済成長と限られた投資対象しかない上に住宅市場が加熱したことでバブルのリスクが残っているという。世界経済の回復と...
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