昨年の不動産マーケットは、景気が低迷するなかで新築分譲マンションが飛ぶように売れ、大手不動産会社を中心に戸建てを含めて即日完売の住宅が相次いだのが特徴だった。この好調が2011年も持続するか。不動産投資信託 ( J-REIT ) 市場は、不動産安定化ファンドや日銀のリート株買い取り政策によって上昇反転へと切り替えした。
この市場の動きに触発され、地方銀行を中心とした機関投資家が戻ってきており、J-REITを保有していない海外投資家の参入が今後加速し、今年はリートの年になるとみる市場関係者は多い。オフィスビル市場については、依然として空室率の高止まりと11年、12年のビル大量供給時代に突入し、今後の動向が注目される。今回と次回にわたって新築マンション、ビル、J-REITの2011年のマーケットをそれぞれ展望する。
< 新築分譲マンション >
不動産経済研究所が先月下旬に発表した2011年の首都圏マンション供給予測は5万戸だった。既に着工した分の残りと新規着工の急回復によって都区部を中心に2010年比で16・3%増えるとし、今後、数年間は5万~6万戸で推移する見通しを示した。超高層や超大型物...
この市場の動きに触発され、地方銀行を中心とした機関投資家が戻ってきており、J-REITを保有していない海外投資家の参入が今後加速し、今年はリートの年になるとみる市場関係者は多い。オフィスビル市場については、依然として空室率の高止まりと11年、12年のビル大量供給時代に突入し、今後の動向が注目される。今回と次回にわたって新築マンション、ビル、J-REITの2011年のマーケットをそれぞれ展望する。
< 新築分譲マンション >
不動産経済研究所が先月下旬に発表した2011年の首都圏マンション供給予測は5万戸だった。既に着工した分の残りと新規着工の急回復によって都区部を中心に2010年比で16・3%増えるとし、今後、数年間は5万~6万戸で推移する見通しを示した。超高層や超大型物...
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