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2011年不動産市況②/リート上昇基調、格付け「A」以上に注目、ビルは都心で底入れも空室率まだら模様

ニュース編集部_画像 ニュース編集部 第66話 著者のプロフィールを見る

2011/1/25 掲載

<J-REIT>
 J-REITは、2010年の初頭から12月1日までに、公表されていた7案件すべての合併が完了し、合併による市場の再編が進んでいる。合併を行ったリートの資産規模は拡大し、市場における資産規模の順位が変化することから、合併を行ったリートと併せて合併案件以外のリートの今後の運営方針に影響を及ぼす可能性も想定される。

 2011年のJ-REIT市場の見通しは、上昇トレンドを描くのは間違いない。みずほ証券の石澤卓志チーフ不動産アナリストは、「リート市況は三極体制化する。日本ビルファンドとジャパンリアルエステイトの2銘柄は別格。この別格扱いが割高になったところで準大手や中堅が拾われ、市況が回復するなかで下位銘柄が置いていかれる状況になる」と話す。具体的には、別格2銘柄のあとに森ビルや森トラスト、野村不動産といった社会的に名前が通ったスポンサーのリートが物色されるといった展開だ。昨年10月ごろから地方銀行がリートへの投資を再開した。その流れを受け地方銀行が投資の主役になると分析する。 リートに取って代わる魅力的な金融投資商品がないことも投資家の背中を押す。

 東証リート指数は、「2~3...

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