「 よし、全部わかった。これから入札だ! 」
危ない危ない、大事なステップが抜け落ちています。
それは … 「 現地調査 」!
競売には物件明細書というものがあります。不動産競売の物件明細書は、裁判所から依頼を受けた執行官が現地に足を運び、各種調査をして作成した詳細な物件調査書です。法務局や行政で調べた公的調査、過去の販売事例や路線価から割り出した標準価額、そして、占有者や近隣住民の主張を聞き、外観だけでなく内部にまで調べ上げ、物件を阻害する要因も事細かに調べ上げ、売却基準価額に反映させています。
しかしながら、調査日時は、入札開始日時の数ヶ月前。つまり、執行官が調査した時からどれほど変化したのかまで記載されていません。だからこそ、入札を決断する前には、必ず現地調査が必要となるのです。
入札前必須の現地調査ですが、準備も無く、現地に向かっても得るものは余りありません。事前に調査事項を確認し、必要なツールを揃える必要があります。
調査のポイントは、環境・建物・そして、占有者の 3点。
必要なツールは、デジタルカメラ・ 3点水準器・建築用メジャー ( 5.5m以上 )。
勿論、筆記用具と物件明細書も必
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