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GACKT似オーナーとうどん屋さんの賃貸契約を締結。勝ち馬に乗る。

広田健太郎さん_画像 広田健太郎さん 第104話

2020/7/8 掲載

7月1日、既に美容室がオープンしているロードサイド複合店舗に、2店舗目としてうどん屋さんと賃貸契約を結びました。約10店舗ほどの飲食店を経営するオーナーさん( 前回のコラムに登場したオーナーとは別のオーナーです )の初のうどん店です。

このオーナーさんとは初めて会ってから1年くらい。最初の印象は強烈でした。突然、僕のテナントさんから「 店舗を閉店したい 」と電話があり、「 その店舗の営業権を買い取り、そこで全く別のお店をオープンしたいという人がいて居抜き料も出るので譲りたい 」という話でした。

そのテナントさんは家賃が遅れることがあったので、いいタイミングかもと思いました。新しく借りたいという方にお会いすると、見た目や話し方や雰囲気がGACKTさんに似ていて、かなりのやり手だと感じました。

「 すでに今回のお店をオープンさせる段取りはついています。自分の従業員を他店に入れて修行させているし、自分が食べに行って美味しいと思ったお店のレシピもお金を出して買うことになっています 」。

そう言った彼は、「 今まで家賃の支払いは一度も遅れたことがない 」と付け加えました。自信だけでなく実績もあり、かつ新しいプロジェクトへの徹底的な準備もしています。

こんな人は、僕の不動産投資人生でも出会えるのは数年に1回です。僕はその場で契約書にサインをしました。そういう人とお付き合いするチャンスを逃してはいけないと思ったからです。

僕が逆の立場なら、その場で即決しないオーナーとは仕事をしたくないと思うでしょう。その場で決められない人と付き合うのは時間の無駄。そういう人と付き合うことで、その体質が伝染するのもイヤです。

僕は第六感が働き事前に契約書を用意していきましたが、仮にそれがなくてもお店のナプキンや箸袋の裏にサインをしてもらったと思います。そうやって最初の付き合いが始まりました。



■ 欲しいものは自分から取りに行く

2度目に会った時に、その店とは別に、ロードサイドに大きな物件を購入したことを話しました。「 もし何かのお店ができそうなら是非ご検討ください 」と伝えて夏のペナン島へ向かいました。

帰国後にお店がオープンしているか見に行くと、内装工事をしていました。「 作り出したらもっとお金をかけてこだわった店舗を作りたくなったから 」というのがその理由でした。

3度目に会ったのはお店のオープン日。季節は秋になっていました。料理はどれも美味しく、このお店は繁盛するなと思いました。お店を出ると、追いかけてきてきたGACKT似オーナーから、「 以前お話されていたロードサイドの店舗に出店しようと思います 」と告げられました。

話を聞くと、東京で食べた美味しい蕎麦屋の味が忘れられないので、そのお店のレシピを購入して蕎麦屋さんをオープンすると言うのです。そこを任せる人間も見つけて、いつでも修行に出す準備はできているとのことでした。

GACKT似オーナーが一貫しているのは、「 自分の好きな料理を自分が食べたいから、そのお店を自分で作る 」というスタンスです。面白い人と出会えたことに感謝しつつ、僕は少し意地悪な質問をしてみました。

「 もし、そのお店がレシピを売ってくれなかったらどうするのですか? 」

「 こっちがお金を出すと言っているのに売ってくれないならば、盗むまでですよ 」

かなり強引ではありますが、ここまで覚悟が決まっている人はなかなかいません。そもそも、「 レシピって買えるのと? 」と思うかもしれませんが、僕もお店にカッコいいものが飾ってあると、「 これ売って 」と言うのは日常茶飯事です。不動産でも同じようなことが何度もありました。

そういえば、僕が中2でオーストラリアにファームステイに行った時、ホテルで僕らの隣で飲んでいるご夫婦がいました。そのご主人がトミーという友達に「 お前の着ているTシャツを5,000円で売ってくれ 」と声をかけてきました。

彼の購入金額を聞いて、その倍でオファーをしてくれたのに、トミーは断りました。部屋に戻ってから、「 あのおじさんに古いTシャツを売れば、お前は新しいTシャツを2枚手に入れることができたのに 」と伝えたら、ガッカリしていました。

トミーのことはどうでも良いのですが、僕はおじさんが日本人の中学生が着ているサイズもわからない汚いTシャツに購入金額の倍を出してまで売ってくれとオファーを出したことを30年経っても覚えているのですから、よほどのカルチャーショックを受けたのだと思います。



■ 蕎麦店からうどん店へ

ロードサイドの店への蕎麦屋の出店に話を戻すと、店舗の内装工事の見積もりが予想以上になってしまい、違う業者さんに見積もりをお願いしたりしていると、冬になってしまいました。

そして2月にようやく、内装工事の業者さんが決まりました。オーナーと久しぶりに会ってみると、オープンするのが蕎麦屋さんからうどん屋さんに変わっていました。

「 群馬で美味しいうどんを食べて、そこのお店を完全に真似したお店を出すことにした 」と言います。僕はあまりピンときませんでした。その気持ちが表情に出ていたのかもしれません。

「 一緒にその店にうどんを食いに行きませんか? 」と言われ、その後の予定を変更して着いていくことにしました。どんなうどん屋さんを出店するつもりなのか、事前にきちんと確認しておかなければと思ったのです。

13時少し前に到着すると、早くもその日の分は売り切れで閉店の準備中でした。すごい人気です。僕はそのお店の駐車場や外観を見てGACKT似オーナーのやりたいことを理解しました。

僕のロードサイド店舗と雰囲気が似ているのです。これならイケるという期待に変わりました。もちろん、どこかのお店をそんなに簡単に真似することができるのならば、世界中で誰でも繁盛飲食店を作れてしまうはずです。

ですから、過度な期待は厳禁です。それでもこのGACKT似オーナーならやってくれるはずという期待を僕に抱かせてくれるのです。



■ 安さよりもエリアにこだわる

ところがその後、コロナの影響で動きが止まりました。「 無理にオープンしてもらう必要はありません。その場合は違う人に貸そうと思います。もし借りる気があるなら、工事を先に完成させませんか?営業開始するまでの賃料は必要ありません 」と伝えました。

GACKT似オーナーから「 直接会って話をしたい 」と言われ、出かけるとこういわれました。「 広田さん、今回のお店をオープンさせるのにここにある見積もりだけで1,000万円かかる。これにプラスしてあと数百万円かかる。だから半分出してくれないか 」

お店をオープンしてくれるなら200万〜300万円の内装費を負担しても良いと伝えていましたが、それをはるかに上回る金額です。普通なら、この人は何を言っているんだろうと思うでしょうが、僕は逆に興味を覚えました。

ただ、金額が大きすぎます。「 こんなにお金をかけて初めてのうどん屋さんを開始するのはどうかと思う。少し遠くなるが僕の物件に元蕎麦屋さんの居抜きがあるからそこでまずオープンしたらどうか 」と提案してみました。

この提案に乗るなら内装費は100万円未満なので、僕が全額負担しても良いとも伝えました。家賃だって5万円も違います。しかし、彼は最後まで折れず、安さよりも自分が成功できるエリアでやることにこだわりました。

GACKT似オーナーは自分のお店を一つの町に全て集中させています。ですから、他のエリアに出店することをプラスに思わないことはよく理解できます。何を隠そう、僕も同じやり方でずっとやってきたのです。


工事中の店内。右半分がうどん屋さんになる

■ 勝ち馬に乗る

僕は彼と話しながら、コラム第9話で書いた油田ビル( 油田のようにお金を生んでくれるのです )を買うときにアシストしてくれたNさんを思い出し、そう言えばGACKT似オーナーとNさんはよく似ているなと思いました。

参照:利回り30%。油田のような3棟目ビルの購入を通じて学んだこと

もしかしたら、僕を次のステージに導いてくれる人なのかなと、少し年下の彼を見ながら考えました。そう言えばあの時、思い切った投資をした結果、今は毎年300万円もの利益が上がっています。だからあの時のように今回も投資をしてみよう。僕はすぐにその気持ちを伝えました。

彼はその場で、年上の店長候補の方に電話をして「 賽( さい )は投げられました。もう戻れませんよ 」と話し、僕に「 外に出ましょう。俺の店を全部紹介します 」と言って、経営する全てのお店を案内してくれました。

平日夜でコロナ自粛が続いていたにもかかわらず、たくさんの従業員、たくさんのお客さんを目の当たりにして、この人はすごいと思いました。そして7月2日の夜に賃貸契約を結び、契約金を現金でもらいました。

偶然にも油田ビルを購入したのは8年前の7月2日。油田ビルは10年返済ですから、あと2年で返済が終わります。まだ購入してから8年しか経過していないのに、いろいろなことを経験させてもらいました。

油田ビルを購入できたのは、Nさんが油田ビルの店舗を2つ借りてくれると言ってくれたからでした。「 俺は群れないですよ 」「 俺はやると言ったらやりますよ 」こんな口癖のGACKT似オーナーをNさんに紹介したいと思いました。

出費は増えましたが、こういう人とビジネスをやり続けている限り、お金の流れは途切れず、しかもその金額は時間の経過とともに大きくなっていきます。そのための権利を買ったと思えば、今回の投資額はタダみたいなものです。勝ち馬に乗らせてもらうのです。



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プロフィール

■ 広田健太郎(ひろたけんたろう)さん

hirotasan

不動産投資家
マレーシア・ペナン島在住

ツイッター
https://twitter.com/kentarohirota

ブログ
walk on the blue ocean.

■ 経歴

□1975年
群馬県高崎市に生まれる

□1997年
早稲田大学スポーツ科学部卒業(サッカー部所属)

□1998年
シンガポールプロサッカーリーグDIVISION1でプレイ

□1999年
個人事業主として「サファリレコード」創業

□2005年
結婚
父親のすすめで1棟目のビルを購入

□2008年
レコード店を閉め、父親の不動産会社へ入るも2カ月で退社

□2009年
宅建免許取得

□2017年 マレーシア・ペナン島に移住

□2018年
宅建免許返納

■ 所有物件

□2005年
11月:商業ビル購入(4テナント)20%

□2011年
3月:商業ビル購入(3テナント、1住居)売却済

□2012年
7月:商業ビル購入(4テナント、1住居)26%
9月:商業ビル購入(3テナント)28%
9月:中古戸建購入(売却済)

□2013年
3月:商業ビル購入(売却済)
6月:区分マンション購入(売却済)
9月:自宅近くの中古戸建購入
10月:土地購入⇒コインパーキング(23台)
12月:中古戸建店舗購入(売却済)
12月:自宅隣の中古戸建購入

□2014年
3月:商業ビル購入(2テナント) 20%
7月:商業ビル購入(売却済)br /> 10月:商業ビル購入(2テナント)32%

□2015年
3月:中古戸建店舗購入(売却済)
3月:土地購入⇒コインパーキング(35台)
6月:土地購入⇒コインパーキング(5台)
10月:転売用土地購入(売却済)
11月:自宅近くの中古戸建購入

□2016年 4月:店舗購入
5月:牢屋ビル購入(売却済)
8月:店舗購入

□2017年
3月:全空ビル購入
8月:ロードサイド店舗購入
10月:駅近ビジネスホテル隣の店舗購入
10月:上記店舗向かいのビル購入

2018年現在の家賃年収約5,400万円

月に5〜10日、一日に数時間働く狩猟型の生活を満喫している

不動産投資を始めるきっかけや初期の苦労については大家列伝(前編・後編)を参照ください。

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