僕の会社は6月決算です。今年の6月は30日が土曜日のため、月末で統一している借入の銀行口座からの引き落としは7月2日になり、6月は大きな支払いがありません。
既におおよその数字や口座にある現金が確定していますので、あとは7月、8月で税理士の先生にしっかりと数字と内容を確認していただくだけです。
「 黒字にすると税金を払わなければいけない 」という意識で会社を経営していた時代から、「 会社を黒字にしていないと恥ずかしい 」という意識に変わってからは、常に黒字化を達成できています。
僕の会社は僕一人の会社なので、会社の利益と僕の役員報酬を合わせた合計額が実際に僕が稼いだ1年間の利益となります。今期は税引後の利益と役員報酬を合わせると6千万〜7千万円、来期は1億円近くになる見込みです。
1億円と言っても、物件を売った後の売却益が含まれているので、一時的な1億円プレーヤーではあります。しかし、僕の中では少し確信していることがあります。
例え一時的であったとしても、実際にその世界を体感するとその感覚が当たり前になり、その状態を維持しようと、そしてもっとすごい世界を見てみたいと思うようになって、必死に考えて努力するようになるということです。
そして、一時的であったものが、次第に当然に変わるのです。以前はいくら稼いでも税金でなくなるのだから、役員報酬は1,200万円、会社の税引後の利益は800万円、合計2,000万円の利益でいいやと思っていました。
しかし、人間はこれでいいやと思ったらそれで終わり。自分が刺激のないつまらない人間になっていくような感覚を覚えました。

そんな時、加藤ひろゆきさんにご紹介いただいたジム・ワトソンさんに「 あなたは今度の誕生日から収入がダブル・トリプルになって行く 」と言われました。今から2年前のことです。
その時はどうやったらそうなるのかイメージもできませんでしたが、毎日ダブル・トリプルという言葉だけは忘れずにいたら、本当にその通りになりました。今は逆に、1,200万円の頃に戻ることがイメージできません。
大学サッカー部に入部できたとき、高校サッカー界の超有名人の同期や先輩がいて、田舎のサッカー少年だった僕はかなり驚きました。それだけでなく、体力的にも精神的にもついて行くのに必死でしたが、気づくとそれが普通になっていました。
それと同じで、お金の世界も1度、無理をしてでも自分の世界を自分で変えてみると、いつの間にかそれが当たり前になっていきます。ですから、一時的であっても自分の世界を変えてみることは大切だと僕は思います。
■無借金で10物件、家賃月収200万円に到達
決算を迎える頃になると、僕の意識はもう、次の1年に向いています。結果は変えられるものではないので、もう考えない。自分が考えるべきは1年後のゴールであり、そのための計画です。
現在は借入なしの抵当権がついていないビル・店舗が大小合わせると7物件で、そこからの家賃収入が毎月120万円あります。来期は8月に物件を一つ売却するので、その時に借入を2千万円ほど繰上げ返済して、3つの物件の抵当権を外してもらうつもりです。
すると、抵当権なしのビル・店舗が10物件になり、そこからの家賃収入が毎月200万円となります。来期はこれをまず達成しようと思います。
その後は、その時に感じていることも、見えている風景も大きく変わっているでしょうから、それを元に1度自分の投資戦略の財務部分を大幅に考え直そうと思っています。

「 無借金で家賃収入6,000万 」が不動産投資を始めた時の目標でした。そのためには毎月500万円の賃料収入が必要です。そして、今度の8月には無借金で200万円という状態をクリアしますから、残りは300万円です。
初期は苦しい思いをしましたが、あとは以前ほど苦労せずに達成できるのではないかと思っています。なぜなら毎月200万を無借金で生む仕組みがあれば、複利の力が強烈に働くようになり、お金が貯まる早さが加速するからです。
今の僕の頭と感覚ではイメージできないこともあるでしょうから、それを早く味わいたいと思っています。自分のステージが変われば、自分の戦略も変わる。この先、もっと勉強と研究が必要なのはいうまでもありません。
そのスピードに合わせた更なる成長戦略を考えたい、と思います。
■ ランカウイ島のタンジュン・ルーへ再び
5月末に友人のジム鈴木さんが僕の住むペナンに遊びにきました。ペナンを楽しんだ後、僕のコラムの第17話で書いたランカウイ島のタンジュン・ルーリゾートへ、ジム鈴木さんを案内しました。
ランカウイ島の観光客で賑わうエリアを無視して、空港から島の反対側の山奥へ一直線でホテルの送迎車で向かい、何もないところで何もしない贅沢な時間を過ごしました。波の音しか聞こえない素晴らしい場所で頭を空っぽにする気持ちよさ。
小さなボートを1隻チャーターして、周辺の島を目指しました。エメラルドの海の上を時速100キロ近くで移動します。全身に強烈な風を浴びながら、「最高!」と心の中で叫んでいました。

ランカウイ島は、ラストリゾートと呼ばれるタイのリペ島へ船で1時間半の場所にあります。僕も途中で予定を変更してリペ島に向かおうとしましたが、操縦しているお兄さんがパスポートを持ってきていないというので断念しました。
「 チップを弾むから 」と言っても「 海上の警備隊が怖い 」と断られました。僕はいつ何があるかわからないからパスポートを持って来てほしいとジムさんに伝えていたのですが、船のお兄さんにも確認をしておけばよかったです。
ちなみにこのリペ島よりも有名な、レオナルド・ディカプリオ主演の映画「 ザ・ビーチ 」で人気となったピピ島は観光客が殺到してしばらくの間、島周辺が立ち入りできないように閉鎖されてしまうそうです。
ここばかりではなく、僕が住むペナン島もかつては「 東洋の真珠 」と呼ばれるほど綺麗だったそうですが、今は違います。僕はペナンの海で泳いだことは一度もありません。
LCCで世界中の民族大移動が始まり、中には環境へのモラルを持ち合わせていない人たちがゴミを捨て放題、そしてお金のために環境を破壊し放題で、ホテルやレストランを作る人たちもたくさんいます。
10年後には綺麗な海は残っていないかもしれません。僕は南の島を巡り、自然を楽しむために移住しましたが、その選択は間違っていなかったと今回の旅で思いました。
