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当日の契約キャンセル。僕の失敗と後悔ワースト3。アリアナ・グランデのThank U, Nextを聴いて乗り越える。

広田健太郎さん_画像 第79話

大学2年生の時、サッカー元日本代表の加藤久さんに「 俺はお前たちの何倍も失敗しているよ 」と言われた時にはその言葉の意味がよくわかりませんでした。

日本代表のキャプテン、テレビでの解説や雑誌、新聞でのコラムなど当時のサッカー界では一番有名な方でしたし、そんな方がたくさんの失敗をしているなんて当時の僕には全く想像ができませんでした。

そんな僕が起業してから20年経過しようとしている今、これから不動産投資を始める人やイマイチ加速しない人、店舗やビルの投資をしてみたいけれど迷っている方に送りたい言葉は「 僕はあなたたちの何倍も失敗をしています 」という言葉です。

事業をしていれば、失敗ばかりです。自営業の家庭に育った僕は昔から失敗した時、「 今回のは勉強代だと思って次うまくやればいいのよ 」と母に言われて育ちました。今もその言葉をよく思い出します。

■ 当日のキャンセル

今日も先週から僕の店舗を見にきていた人が契約をするという話だったのに、電話一本でキャンセルをしてきて、かなりガッカリしました。あんなに乗り気だったのになぜ気が変わったのかと恋に破れた時のような気持ちです。「 もってそうで、もってないなオレ 」と自分を責めたくもなります。

契約が決まれば、毎月15万円入ってきたはずなのに…。

でも、こんな時こそペナンでいつもGrabから流れていたアリアナ・グランデの大ヒット曲「 Thank U, Next 」のように「 ありがとう、私は前に進むわ 」と言って気持ちを切り替えるしかない。

そう自分に言い聞かせながらこのコラムを書いています。縁がなかった人は忘れるしかないのです。( 今回のコラムはアリアナ・グランデ「 Thank U, Next 」を日本語訳付きのYouTubeで聴きながら読んでいただくとより刺さります。)



さて、今回の契約が流れたことなんて比にならないほどの失敗、失意を味わってきた僕の「 大失敗3つ 」を今回のコラムではご紹介します。これを読んで失敗や失意を「 勉強代 」と気持ちを切り替え、前に進んでもらえたら嬉しいです。

1.買えなかった物件たち

不動産免許を取得してまだ間もない頃。今になってみれば、当時はこれからの僕の人生でもう2度とないかもしれないくらい不動産が安い時期でした。

ロバート・キヨサキの本に出てくる、購入したアリゾナの市場が上がったとか、ハワイの海岸沿いの土地の値段が上昇したとかいう話に、「 こんなチャンスがあったらいいなあ 」を羨ましく思っていたあの頃、気づいていなかっただけで、「 チャンス 」は僕の目の前に山のようにあったのです。

いまだに物件の前を通りたくもない利回り20%には仕上げられたはずのコインパーキング用地。僕の所有するビルの隣にある利回り30%ビル。何度も買おうと思いながらまだいいやと買わなかった2,000万円で買えたあのビルとその隣の4,000万円で買えた土地。

1,300万で買えた近くのビル。1,200万円で1年近く誰も買わなかったあのビル。油田ビルを買った次の日に紹介された利回り18%で満室だった8,000万円のビル。スターパーク近くのあのビル。その隣にあった激安だったビル…。

買わなくて、買えなくて、思い出すだけでも悔しさと自分への怒りを覚える物件ばかりです。どれも僕のエリア内の部件で、話があった時には競合はおらず、僕に買える資力と度胸があれば、買って仕上げる能力があれば、僕の物になっていたのです。

あの物件を買っていたらと、眠れぬ夜に何度も思い出します。

でも、それは違うのです。過去があるから今がある。だから今は感謝をしています。ここを買えなかった無念が僕を強くして、今の場所まで連れてきてくれました。だから僕は買えなかった昔の物件たちにこう言います。


「 Thank U, Next ( ありがとう、僕は前に進むよ )

Now, I’m so amazing( 今の僕はすごいんだよ )

I’m so fuckin’ grateful for my ex( 昔の”物件”にはとても感謝しているよ )

*exというのは以前の〜という意味 」



2.自宅の庭を駐車場にしなかったこと

僕が街中にある家を買った時、「 駐車場で貸し出せば固定資産税くらいはカバーできるだろ 」と、父が言いました。しかし、僕は元の持ち主が賭博の親分だったというこの家の広い庭を壊したくありませんでした。

ご近所で有名だった立派な日本庭園があって、イチョウの木が2本あって、藤棚もあり、広い花壇にはバラがたくさん植えてありました。石像も何体もあり、子供達が大きくなったらここで遊ばせたいと思ったからです。

しかし、自宅を購入して1年後くらいに僕は経済的に一気に苦しくなりました。賭博の親分の呪いかと本気で思ったほど一気にどん底まで落ちました。2本のイチョウの木の手入れも業者さんに頼むと年1回数万円近くするので、自分でハシゴに登って切ったりしていました。

何年か経過して迎えた春。僕は一念発起し、バラを全部切って庭に畑を作り、トマトやキュウリ、インゲン、オクラ、枝豆など夏野菜の種を植えて自給自足を図りました。

種を買って、肥料を買って、土を買って、毎日水をあげて近所の猫に畑を汚されながら収穫できた野菜は本当に少量で味も微妙。一夏で収穫できたものをスーパーで買えば2千〜3千円ほどです。

投資したお金と時間を考え、バラ園を潰したことを思うと頭の中は真っ白になりました。( そもそも街中の坪単価の高い土地に畑を作ろうとする発想自体が失敗なのですが。)

その後、僕のビルで火災が起きてテナントさんが保険に入っていなかったために居抜きで貸していた豪華な内装や設備など失いました。でも、僕の加入していた保険金が入ったため、自宅の庭を潰して8台の月極駐車場にしました。

その月極駐車場から戸建1つ分くらいの賃料が毎月入ってくるようになりました。そのお金が本当にありがたくて、なぜ3年前に父のアドバイス通りにすぐに駐車場にしなかったんだろうと長く激しく後悔しました。

3. 貸せない部屋をそのままにしていたこと

2012年に購入した3棟目の油田ビルの2階の奥の部屋は、以前の所有者さんが住んでいた部屋で、避難経路が確保できないために店舗としては消防法上、貸し出せないことが分かりました。住居として貸すにも周囲の夜のカラオケの音がうるさ過ぎるので、ずっと放置していました。

2017年に自己投資部屋という名の僕の隠れ部屋を作ろうと思いました。そこから色々とアイデアを考えて、2018年に真っ白に塗った99uのシンプルなニューヨークのロフトを意識した部屋が出来上がりました。

この部屋には3万枚のレコードと1万冊の本、2千冊の雑誌、オーダーメイドした2つの大きな机とソファがあります。今もこの部屋でメロウな音楽を流しながらこのコラムを書いています。たまに隣のレストランで夕食を食べたり、コーヒーを頼んで部屋に持ってきてもらったりもしています。



レコード店時代、渋谷の店舗を借りる契約をする時に、ビルのオーナーさんがビル内の珈琲屋さんに電話してコーヒーを持ってきてもらったのをカッコいいなと思いながら見ていましたが、そんなことが15年後にできるようになりました。

なんでもっと早くこの部屋を作らなかったのだろうと後悔しています。今では僕の投資物件の中でこの部屋が一番利回り高かったと思います。

■ 「 Thank U, Next 」と言って前に進む

さて、店舗の契約がキャンセルとなり、失意の中で書き始めた今回のコラム。僕はやはり持っていました。実は今日、前回のコラムで書いた駐車場用地を購入しました。

このコラムの原稿を書く前に何名かの僕のお客様にその駐車場の情報を流したら、コラムを書いている今、「 借りたい 」と連絡が来ました。しかも一括貸しで利回り10.4%で今週中に契約となりました。

前回のコラムで書いた店舗も利回り14.4%で7月から賃貸開始です。しかも驚くなかれ。というか僕が一番驚いていますが、この店舗を借りてくれる方が駐車場も借りてくれるのです。



しかもしかも、僕が駐車場の連絡をしたのは違う方ですが、その方が自分は借りないけど自分の友人にと紹介してくれた方が偶然にも店舗を借りてくれる方でした。ご縁がある方とはあるものです。

僕も皆さんもこの先、たくさんの失敗で心が折れそうになることもあるかもしれませんが、そんな時は「 Thank U, Next 」と言って前に進みましょう。いつか心からそう言える日が本当に訪れるはずです。

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健美家不動産投資コラム

プロフィール

■ 広田健太郎(ひろたけんたろう)さん

hirotasan

不動産投資家
マレーシア・ペナン島在住

ツイッター
https://twitter.com/kentarohirota

ブログ
walk on the blue ocean.

■ 経歴

□1975年
群馬県高崎市に生まれる

□1997年
早稲田大学スポーツ科学部卒業(サッカー部所属)

□1998年
シンガポールプロサッカーリーグDIVISION1でプレイ

□1999年
個人事業主として「サファリレコード」創業

□2005年
結婚
父親のすすめで1棟目のビルを購入

□2008年
レコード店を閉め、父親の不動産会社へ入るも2カ月で退社

□2009年
宅建免許取得

□2017年 マレーシア・ペナン島に移住

□2018年
宅建免許返納

■ 所有物件

□2005年
11月:商業ビル購入(4テナント)20%

□2011年
3月:商業ビル購入(3テナント、1住居)売却済

□2012年
7月:商業ビル購入(4テナント、1住居)26%
9月:商業ビル購入(3テナント)28%
9月:中古戸建購入(売却済)

□2013年
3月:商業ビル購入(売却済)
6月:区分マンション購入(売却済)
9月:自宅近くの中古戸建購入
10月:土地購入⇒コインパーキング(23台)
12月:中古戸建店舗購入(売却済)
12月:自宅隣の中古戸建購入

□2014年
3月:商業ビル購入(2テナント) 20%
7月:商業ビル購入(売却済)br /> 10月:商業ビル購入(2テナント)32%

□2015年
3月:中古戸建店舗購入(売却済)
3月:土地購入⇒コインパーキング(35台)
6月:土地購入⇒コインパーキング(5台)
10月:転売用土地購入(売却済)
11月:自宅近くの中古戸建購入

□2016年 4月:店舗購入
5月:牢屋ビル購入(売却済)
8月:店舗購入

□2017年
3月:全空ビル購入
8月:ロードサイド店舗購入
10月:駅近ビジネスホテル隣の店舗購入
10月:上記店舗向かいのビル購入

2018年現在の家賃年収約5,400万円

月に5〜10日、一日に数時間働く狩猟型の生活を満喫している

不動産投資を始めるきっかけや初期の苦労については大家列伝(前編・後編)を参照ください。

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