まずは日本代表のWBC優勝! おめでとう御座います!(^^)/ ( コレを書いて居るのがいつなのかバレバレw )
アメリカ代表との決勝戦は最後までハラハラさせられる試合でしたが、まるで「 漫画ですか? 」というようなフィナーレに皆さまのテンションも爆上がりした事と存じます。
WBCを観ていて感じたことは「 日米の野球観の違い 」でした。「 野球 」をご存知ない方に少し説明をしますとアメリカの野球は一言で言って「 力の野球 」。
バビュ!
という剛速球を、これまた筋肉隆々の大男がスイングスピードマッハでバットをぶん回してホームランを狙っていく。
ザッツベースボー!
というものです。
一方で日本の野球は「 戦略の野球 」と言えます。象徴されるのが( アメリカ戦ではないですが )イタリア戦の「 大谷のバント 」。世界5指に入るスラッガーの大谷がセーフティバントの奇襲を成功させ、この一発が後のイタリアを混乱に陥れます。
もとはと言えば「 極端な大谷シフト 」を敷いていたイタリアの布陣を逆手に取った技ありのバントなのですが、まぁ不動産のコラムでこれ以上野球の事を書いたらクレームになりますね(笑)
私がこの件から何を伝えたいのかといえば、「 同じ野球というスポーツでも、国や選手個人でも得意とするやり方が違う 」ということ。そしてこれは、「 不動産投資 」においても全く同様です。
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やや強引に話を持って行きましたが(汗)、要するに、「 何が優れているのか 」という議論ではなく、「 何が自分に向いているのか? 」というプレイスタイルのハナシなのです。
■ どのような賃貸経営が自分に向いているのか? のお話
最近、いわゆる「 Twitter民 」と呼ばれる比較的若い投資家の方とお話をさせて頂く機会が増えてきました。「 不動産投資を始めたいけれど、何をすれば良いのか分からない 」(;´Д`)という方もいらっしゃいます。
そのような方には、「 ・・・いや俺も分からないですよ 」(*´▽`*)ヘラヘラ と正直に答えています( しっかりして )
例えばですが、大前提として、不動産投資には少なくとも以下のような要因が複雑に絡むわけですから、人に相談する前に自分なりの戦略と物件選別が必要となってきます。
・本人の属性
・本人の居住地
・個人なのか法人なのか
・新築なのか築古なのか
・建物の素材( 木造・鉄骨・RC )
・接道無接道
・所有権/借地
・現金/融資/自己資金比率
ちょっと挙げてもコレだけの要因が絡む中で、「 自分のスタイルで 」買う物件を見つけ出すわけですから、初めての方は「 何をしたら良いのか分からない 」のも致し方ないでしょう(笑)
当然、私も「 俺も分かりませんよ 」となります(笑)。しかし、流石にこの返答ではその場が凍りつきますので(;´Д`)、二言目にはすこし真面目になって、こう答えるのです。
「 まずは健美家コラムをじっくり読んで、誰のやり方に惹かれるのかを自問した方が良い 」( 模範解答 )
何も健美家コラムに限らず、それは書籍だったりセミナーだったりでも良いのですが、とにかく沢山の情報に触れてみて、その中で「 あ、コレは俺に向いているな 」という方法を見つけてもらいたいのです。
ちなみに、リアルな体験談は知れば知るほど不動産投資が「 楽して儲かる濡れ手に粟の商売ではない 」という事が分かりますし、実際に私のセミナーでは苦労した話しかしておりません( それはお前が下手くそなんだよというツッコミは無視 )
■ 北海道の大家さんがウチのシェアハウスを見て思ったこと
話は少し飛びますが、先日ウチのシェアハウスを観たいという事で、北海道の大家さんがわざわざ私の地元まで物件見学に来られました。

↑コラムで露出多めのココです
このシェアハウスですが、Facebookやリアルで繋がっている大家さんに「 観たい! 」と言われると、コジンマリと内覧会を行ったりしており、2ケ月に一度くらいは全国津々浦々の大家さんが見学に来られます。
そして、見学の後はリビングや懇親会でそれぞれの地域の不動産賃貸業に関して意見交換に花が咲きます。先日は、東京と北海道との違いが盛り上がりました。
私のシェアハウスは借地なのですが、北海道ではそれは「 珍しい 」そうです。そこで、相続税路線価図の借地割合の読み方からお話を始め(笑)、借地運営のポイントや融資の付け方などの具体例をお話ししました。
また、シェアハウスがどの程度「 事業として 」成り立つのかを伝える際に、どうしても「 利回り 」が指標になるのですが、隅の方とはいえ東京にある私のシェアハウスの利回りが28%ということに、皆さんとても驚かれます。
そして、「 まじっすか!?俺もやりたい! 」(;´・ω・)と続くのですが、そのような時に地方の皆様に言っているのは、シェアハウスは東京ならではのシステムであり、地方ではたとえ都市部でも運営が難しいであろうという事です。
何故かと言うと「 東京 」という街の「 人種や文化の雑多性 」が日本においては唯一無二のモノであり、結果的に発生する「 包容力 」がシェアハウスの存在を「 良し 」としている理由と思われるからです。
つまり、いくら「 シェアハウスをやりたい! 」という希望があっても、地方の大家さんが地元でシェアハウスをやって繁盛するかどうかは未知数( というか失敗の可能性が高い )。
かといって、地方に住み、職も家族も地方にあるという兼業大家さんが、東京都内の借地シェアハウスを見つけて運用して同じような利回りを叩き出すのはさらに難易度が高いといえるでしょう。
また、一方で話題になったのは「 北海道のRCの建築費用の安さ 」です。北海道では土地から新築を考える際、RCマンションが比較的早い段階で候補に出るのですが( 寒冷地ということもあるのでしょう )、とにかく建築費が安い!!
東京では昨今坪120万円でも安いというのに、なんと「 坪60万円が普通 」だと言うのです!(@_@;)
逆に「 なんでそんなに東京は高いの? 」と聞かれる始末。いや、たぶん東京の価格がフツーなんじゃないのかと思うのですが・・・( その辺りどうなんでしょ? 全国の大家さん? )
ということで、必然的に北海道札幌近辺だと「 土地から新築RC 」という選択肢が大きな柱のヒトツになるワケです。( 最近はどんどん値上がりしているそうなのでいつまで続くかはわかりませんが )
■ とどのつまり、何が言いたいの?
いつもながら話が取っ散らかって恐縮ですが( 構成下手か? )、以上の実例のように、例え本人がシェアハウスをやりたくても地方都市では( 失敗するとは言い切れませんが )その運営は大変に難しい物になります。
また、いくら坪60万円でRCを建築してくれる会社さんの存在を知っていたとしても、それは札幌での話であり、東京では坪120万円でRCを造らざるを得ないのです。
つまり、他者の成功事例はモデルケースでしかなく、それをそのまま模写して成功できるとは限らないということ。結局は「 本人の置かれている状況 」に適した不動産賃貸業を模索していくしかありません。
健美家コラムにも一定の実績を収める洗練された大家さんが多くいらっしゃいますが、やり方は千差万別です。エリアによって、目的によって、背景によって、その手法も物件の種類も異なります。
不動産賃貸業に「 これが正しい! 」という答えがない以上、我々は常に幅広く情報を収集し、研究し、自分の得意なスタイルに沿った不動産賃貸業に邁進するしかないのです。
これから不動産賃貸業を始めるよ〜!(^^)/ という初心者の方は無理をせず、他人と比べず、自分なりの不動産賃貸業のカタチを目指して頂ければと思います!
よしゆき今回の教訓
「 ない物ねだりをする必要はありません。先人の話をたくさん聞き、その中から自分の属性や生活、また性格までを加味して目指すべきスタイルを見つけていきましょう! 」