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入居者のワナにかかり警察を呼ばれた大家さん!大家さん相談会を実施したら大変だった件

渡辺よしゆきさん_画像 渡辺よしゆきさん 第49話 著者のプロフィールを見る

2023/4/30 掲載

皆さま、こんにちは! いよいよ世の中が動き出して、大忙しの毎日を過ごされていると思います!

「 今年のGWは何処に遊びにいくぅぅぅ~!?(゚∀゚) 」
「 ・・・知るか、こちとら仕事だよ(-_-;)」。
おかげさまで、私はそんな毎日を送っています。

さて、気を取り直して今回も張り切ってコラム行ってみよー!( ヤケ酒だな )

■ イベントブースが大家さんの悩み相談所に

先日、「 行動する大家さんの会 」( 以下AOA )のスタッフとして某イベントに参加してきました。デベロッパーさんとか設備屋さんとか管理会社とかがブースを出展し、自社のPRをするという「 賃貸市場の見本市 」のようなイベントです。

そんなイベント会場の一角( といってもかなりの広さでしたw )に、関東近郊で活躍する「 良質な 」大家さんの会がブースを出すという企画がなされ、我々AOAにもお声が掛かったのです。

AOAに関してちょっと説明をさせて頂くと、2010年末に「 大家さんの大家さんによる大家さんの為の会 」を標榜し、当時ブログ( 死語? )で繋がった7名の大家さんで始めた完全ボランティアの大家さんの会です。

主な活動は「 大家さんが繋がってそれぞれのアイデアやスキルを学び合う 」というもので、会員さんに上下なく、会則も会費もないという(笑)、運営が疲弊するだけの・・・いや、運営が日々色々な大家さんと繋がれることを至上の喜びとしている会なのです(;’∀’)

迎えた当日、「 どうせ一日ヒマなんだろなー 」(-_-)とブースに座っていると、予想に反し、イツメンに加え、初めましての大家さんが続々ご来場。我々のブースは瞬く間に「 大家さんの悩み相談所 」と化したのです・・・(;´Д`)

■ 大家さんって大変! 相談ごとのウチワケ

さて、 こちらをお読みの皆さまも日々大家として、色々なトラブルに遭遇していることでしょう。私も自身の賃貸物件の他、管理会社の代表でもあるためアチコチのトラブルに首と口を突っ込んでは日々頭を痛めまくっております(;´Д`)

そんな( どんな )大家さんたちのお悩み事って、いったいどんなモンなんでしょーね? ざっくりと分類すると、以下のようになると思います。

①空室の問題
②建物や設備の問題
③入居者の問題

他に税金の問題とか相続の問題とかもあるでしょーが、それらに関しては、「 納税して 」で終了ですので(笑)こちらでは書かない事としますwww

そして、上記の3つで一番厄介なのは、なんだと思いますか? 私は③の「 入居者との問題 」だと思います。というか、大家業の悩みってホボこれに尽きる! と言っても過言ではありません。

夜逃げや孤独死という比較的レアなケースから、騒音問題やプチ滞納などの日常的なものまで、いまこの瞬間も世界中の賃貸物件で事件は起こっているのです!(@_@;)

①と②の問題ももちろん小さくはないのですが、たいてい解決策があるのですよ( この話は別の機会に )。しかし、相手が人間となると理屈ではどうにもならないこともあったり、なかったり。

当たり前ですが、大家さんは「 家 」という自身の資産の中に「 赤の他人 」を住ませる事を仕事として日々を生きております。( ナンで赤なんだろう? )

そこには当然リスクもあり、それを抑えるために「 入居審査 」があるのですが、「 オーナーチェンジで購入した物件 」にすでに住んでいる入居者さんに関しては、原則そのまま受け入れることになります。

何を言いたいかと言うと、今回、たくさんの大家さんの相談を受けましたが、その中で目立ったのが、「 オーナーチェンジで買った物件に住んでいた既存入居者さんとのトラブル 」だったのです!

この手の問題って、最初のボタンの掛け違いがズルズルと長引き、お互いに引っ込みがつかなくなってるなー(;´Д`) というものが大半です。だからこそ「 管理会社 」という第三者が間に入って糸をほぐす作業をするのですよね。

しかし、今から紹介するトラブルを経験された大家さんは自主管理をされており、直接対応をせざるを得ない方でした。

関係がコジレタ馴れ初め( 悪い意味のw )はあえて書きませんが、入居者さんからのクレーム? 言いがかり? が続き、大家さんは「 防犯カメラをつけるか? 」を検討するほど悩んでいたそうです。

困り顔の大家さんに詳しく話を聞くと、その入居者とのトラブルは警察沙汰にもなっていました。皆さんの参考になると思うので、紹介します。

■ 入居者の罠にかかり、警察を呼ばれた大家さん

ある日、この大家さんがアパートで日常清掃や空き部屋の鍵交換などを行っていたところ、「 クレーム入居者 」の部屋の玄関ドアに、「 何か 」が挟まっていました。


ん~~~? なんだろう!?


近寄って見ると、ソレは大半がドアの内側に入っており、辛うじて「 白い封筒のようなモノ 」である事は分ったモノの、ハッキリとは分からない状況であったということ。


こりゃ、なんだろね~!?(;´・ω・)


で済ませれば良かったのに、気になってしまった大家さんはソレを引き抜いてしまいます!(;´Д`)ナンデヨ

引き抜いたモノ。それは「 中身の入っていない白い封筒 」のように見えたそうです。それを確認した大家さんは同じように封筒をドアに挿し戻しました。

ところが・・・戻らない・・・。どうあがいても、どのように入れても、ドアに挿し入れる隙間が( 外からは )ない!


ヤバい!このままではマズイ! (;´Д`)・・・


焦った大家さんはなんと! 持っていた合鍵を利用してドアを数ミリ開き、そっと封筒を元のようにドアに挟み込んで、その場を去ったのでした(;´Д`)ダカラ、ナンデヨ!。

はい、おしまい! ではすみません。ココまでお読みの賢明なる読者の方で、この白い封筒が何のためにドアに挟まっていたのか、お気づきの方はいるでしょうか? 実は・・・


この封筒は、入居者が大家を貶めるために仕掛けた罠だったのです!


大家がアパートに来て、ココを通った時に気になって引き抜くように、外出のたびに、絶妙なパンチラ加減で封筒を挟んでいたのです( 怨念乙 )

なぜ罠だとわかったかというと、その翌朝、大家さんの元に警察から連絡が入り、事情聴取を受けたためです。容疑は「 不法侵入 」。( 大家を貶める方法としてこういう情報が出回っているようです )

大家とはいえ、入居者に無断で合鍵を利用して玄関ドアを開ける行為は犯罪となります。契約書にて「 緊急時には大家が踏み込むことが出来る 」としている事が大半ですが、今回の事例は「 緊急事態 」には当たりません。

大家さんが事情を説明したところ警察も理解し、口頭注意のみで事なきを得たそうですが、民事で訴える事も可能と考えれば、大家さんの行動はとてもとても軽率でした。( まぁコストを考えれば入居者も訴えはしないでしょうが )

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この方に、「 私はどうすればよかったのでしょうか? 」と訊かれたので、次のように答えました。

「 引き抜いた封筒を入居者さんのポストに投函して、『 何か重要な物が挟み込んであるようでしたので、万が一風で飛ばされたりしたら大変だと思いポストに入れておきました。回収お願い致します 』と連絡して終了です 」

( 投函する際には、封筒をポストに入れている写メを撮影して一緒に伝えるようにして下さいね )

■ まずは法律を知り厳守すること!専門家への相談も検討を!

このように、入居者さんとの関係が良好でない場合には、細心の注意を払い、少なくともコチラ側が足元を掬われるような行動を取らないようにする事が非常に重要です。

私の知り合いの中には法に触れない程度のギリギリまで入居者と怒鳴り散らし合うという剛の者もおりますが(;´Д`)、過去には入居者による大家さんの刺殺事件という痛ましい事件もありました。

大家さん側が法律を守って粛々と対応するのはもちろんのこと、手に負えなくなりそうなときは、大事になる前に専門家に相談する事をおススメ致します!( 今回はキレイに着地 )

よしゆき今回の教訓
「 いろいろな情報を手軽に入手できるようになった現代においては、困った消費者は増加傾向にあります。対する事業者側は法に則って粛々と対応をするのはもちろん、専門家の力を借りることも重要です 」

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※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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プロフィール

渡辺よしゆきさん

渡辺よしゆきさんわたなべよしゆき

3人の子供を持つ貧乏零細子沢山兼業大家
みまもルームの代表取締役

プロフィールの詳細を見る

経歴
  • □1973年
    東京に生まれる

    大人になり家業の商売を継ぐが、年間労働日数300日超!しかも年収280万円(笑)という今でいう「ワーキングプア」な状況に危機感を覚える

    □2006年

    不動産投資の勉強をスタート

    □2007年
    競売により埼玉県越谷市に戸建を落札(表面利回り18%)し、不動産投資に参戦。

    一棟目から得られる賃料収入+鬼のような節制や株式投資で2棟目への資金を貯める。

    □2010年
    埼玉の山奥にある空室率75%の廃墟寸前アパート(通称・赤鬼荘)を現金一括購入(1R8戸・表面利回り28%)。

    このアパートでは、床下浸水の瑕疵、孤独死、アパート一帯が土砂災害警戒危険区域の選定検査・・・などなど、業界にいう「赤鬼荘事件」の渦中に飲み込まれるも、独自の手法により8カ月で満室に導く。

    □2011年、2012年

    浦田 健氏が代表を務める「FPコミュニケーションズ」主催の「金持ち大家さんアカデミー賞」にて最優秀賞MVPを2年連続受賞。

    以後、地方、都内、築古、新築、借地、再建不、戸建て、アパート、マンション、シェアハウス、民泊、貸し会議室などなどを運営する。

    □2023年

    都内を中心とし、地味6棟51室を賃貸経営中。

    「雑食に、どん欲に、自分にリミッターを掛けず」不動産における商売のタネを探し続け今日に至る。

    大家業にまい進する一方で【完全大家さん目線の不動産屋さん】みまもルームの代表取締役として日々、大家さんの悩み解消に汗を流す。

    また、自身の経験を語るセミナーは笑いと勇気を与えると評判を呼んでいる(笑)

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