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【最終回】大地震から10年が過ぎて。大家さんと不動産屋さんが入居者を守るためにできること。

不動産投資の失敗例告白/白井たかみつさん_画像 不動産投資の失敗例告白/白井たかみつさん 著者のプロフィールを見る

2021/3/12 掲載

■ 震災から半年

震災から半年が経過すると、自宅を失った人で、現金で購入できる人にはいきわたりました。次は、ローンで購入できる人が買っていきます。優良物件はインターネットに載せただけで売れていきます。ローンを使っている関係上、担保価値のある物件でないと売れなくなりました。

新築業者の物件は、建てれば売れる状況でした。基礎も完成していない状態で、完成予想図だけを元に売れている状況、いわゆる「 青田売り 」でも買い手がつきます。

震災の影響で、道路との境界画定の立ち合いなどの役所関連の業務はすべて遅れていました。物件を販売するにあたって、役所関連の仕事を先行して行う必要があります。

リフォーム価格は急騰し、今まで付き合いがあった業者も仕事を請けてくれなくなりました。付き合いのある業者から仕事をもらうより、フリーのお客さんから仕事を発注してもらった方が儲かるからです。

職人の世界は高齢化しているため、跡取りがいない会社は震災を機会に稼げるだけ稼いで、平時に戻ったときは引退すると決めて仕事をしていたところもありました。


津波被害。石巻市(著者撮影)

■ 3年後

相変わらず物件は少ない状態でしたが、お客さまが物...

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プロフィール

■ 白井たかみつさん

白井たかみつさん

□仙台在住の不動産投資家
□宅建士

Twitter:@SendaiOoyasan


■ 経歴

□2002年
サラリーマンの仕事で仙台に転勤
自宅を購入したのを機に、市内で賃貸不動産経営を開始

□2005年
退職、独立
年1軒のペースで物件を買い増す

□2009年
宅地建物取引主任者の資格を取得

□2011年
不動産取引業として登録
東日本大震災を経験

□2020年
仙台で戸建てを中心に賃貸経営を行う


【編集部注】

※本コラムは、2014年に出版された「 行動する大家さんが本気で語る 選ばれる不動産屋さん 選ばれない不動産屋さん 」( 行動する大家さんの会著/清文社 )の第9章を元に新たな内容を加筆したものです。


※失敗告白ではなく、失敗を回避したという内容ですが、リスク喚起という意味からこのカテゴリーで掲載させていただきました。

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